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記事一覧

農業を例に「弱者」保護の是非を考える

 左翼は弱者の味方という立場を取るわけだが、これ自体は非難されるべきことではない。力のある者がその力を利用して弱者に負担を強いるようなことをしているのを見て憤るのは当然の感情の発露だと思う。「長いものには巻かれろ」的な風潮から、強者の横暴が世間的には見過ごされやすい中で、それに立ち向かう勇気を持つというのは立派なことでもある。自分がかつて左翼的な立場を善だとみなしていたのも、こういう正義感からだっ...

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左翼的思考を支える直感(3)

 左翼的思考を支える直感としてもう一つ挙げたいのは、マルクスの疎外論の鋭さだ。ただし、ここで言う「疎外」は日常的な用語としての「疎外」とはちょっと意味が違う。日常的な意味での「疎外」はのけ者にされているという意味合いで、例えば「職場で疎外感を感じている」と言えば、自分が職場の仲間の輪の中に加われずにのけ者にされているようなイメージだろう。マルクスが使っている「疎外」はこれとは違って、人間が生み出し...

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左翼的思考を支える直感(2)

 左翼的思考を支える直感として他に挙げたいものとしては、近代経済学(マルクス主義経済学の立場に立たない、普通の経済学のことをこのように呼ぶことがある)が持ち出す「均衡」という考え方が欺瞞にあふれたものに思われることだ。需要と供給のバランスによって均衡点が生まれ、自動的に最適な状態が形成される仕組みが資本主義には備わっているというあの考え方だ。 この考え方にはいろんなツッコミが入れられるが、最も簡単...

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左翼的思考を支える直感(1)

 かつて自分が左翼的思考に染まった経緯を振り返ってみると、いくつかの直感が関与していたように思う。これらはあくまでも私個人の直感なので、左翼的思考を持つ人たち一般に共通するかどうかは即断できないが、おそらく似たような感覚は持っているのではないかと思う。 まずは、「私的な利益よりも公的な利益を目指すべきだ」との思いだ。私的な利益と公的な利益は実際矛盾することが多いし、公益性よりも私的な利益を優先して...

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近衛文麿と昭和研究会

 尾崎秀実はレーニンの敗戦革命論に基づいた戦略に日本を誘導するのに大きな役割を果たしたわけだが、この尾崎を政策ブレインとして重用したのが近衛文麿だ。近衛文麿は後陽成天皇の流れをくむ、つまり皇室とも近い関係にある近衛家の当主である。 ところで近衛文麿は尾崎の素性に気づかぬまま、中国専門家として尾崎をたまたま重用したのだろうか。どうもそうではないようだ。 近衛は京都帝国大学の出身だが、一高生の時にすで...

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プロフィール

朝香豊AY

Author:朝香豊AY
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