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記事一覧

左翼思想を超えて

 現代において流布している思想潮流の主流派として近代批判という流れがある。ここでいう「近代」とは、封建制度にかわって出現した資本主義社会のことだ。近代になって成立し、封建領主に代わってブルジョワ市民が主人公となっている社会だという意味合いから、「近代市民社会」のように呼ぶこともある。機械制工業が広がり、こうした産業化に伴って都市が拡大し変容し、家族や人間付き合いのあり方も封建社会の時のあり方と大き...

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ソ連のみの国益に資する形となった、第二次世界大戦の結果

 これまで見てきたように、ロシア革命後、特に世界大恐慌発生後の1930年代に、日本においてもアメリカにおいても共産主義勢力は政権中枢にまでも深く浸透するようになり、ロシア共産党の思惑がかなりの程度影響力を発揮できる状態となっていた。これは何も政界のみに限られない。官界、軍部、マスコミ、芸能界などあらゆる分野において、共産主義勢力は大きな影響力を行使できるレベルになっていた。 しかも、共産主義は現実の社...

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社会主義思想が浸透したアメリカ(4)

 ソビエト・ロシアが誕生した1917年からルーズベルトが政権に就く1933年まで、アメリカではウィルソン、ハーディング、クーリッジ、フーバーの4人の大統領が登場したが、誰一人としてソビエト・ロシアを国家として承認しようとはしなかった。クーデター的な手法を駆使して謀略的に政権を奪取したその過程が嫌われたのは当然であるが、それだけではない。ソ連はロマノフ朝を引き継いでロシアを統治するようになったにも関わらず、...

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社会主義思想が浸透したアメリカ(3)

 これまで見てきたように、フランクリン・ルーズベルトは厳密な意味では共産主義者ではなかったかもしれないが、共産主義的な考え方、つまり資本主義では個別企業が社会全体の計画性など全く考えずにバラバラに動くことによって問題を生じさせるので、個別企業の自由気ままな経済活動を許してはならないという考えに、かなり共感していたことは間違いないだろう。そしてそれは彼の周りのスタッフの人選にも当然大きな影響を与えて...

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社会主義思想が浸透したアメリカ(2)

 フランクリン・ルーズベルトがフーヴァー大統領と比較にならないくらいに共産主義的な考え方に理解があったというのは、彼が実際に行ったニューディール政策が社会主義的な政策であったからだ。 一般にニューディール政策は、ケインズの理論を先取りしたケインズ主義的な政策だと思われているが、この理解はそんなに正しいとは私には思えない。 ケインズの理論をざっくりまとめると、以下のような感じである。大不況の時には当...

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朝香豊AY

Author:朝香豊AY
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