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二酸化炭素は悪者か

 人為的な二酸化炭素の増加が地球環境問題の最大の問題であるというのは、本当でしょうか。

 大気中の二酸化炭素濃度が増大するとそれに伴って気温が上昇すると言われます。全く上昇しないと完全否定するつもりはありませんが、そんなに上昇するのだろうかという疑問をまず持ちたいと思います。

 次のグラフをご覧ください。



 ここには2つのグラフが出ていますが、2つのグラフのうち上のグラフは1958年頃から1988年ころまでの気温と二酸化炭素濃度の変化量を示したグラフです。濃い方(実線)が気温の変化、薄い方(破線)が二酸化炭素濃度の変化を表しています。

 確かに気温と二酸化炭素濃度には相関関係がありそうに見えますが、気温(temperature 実線)と二酸化炭素濃度(CO2 破線)で、どちらの方が先行指標といえそうかを確認してみて下さい。気温が下がるとそれにやや遅れて二酸化炭素濃度が下がり、気温が上がるとやや遅れて二酸化炭素濃度があがることが読み取れないでしょうか。つまり、二酸化炭素の増加→気温の増加 とはなっておらず、気温の増加→二酸化炭素の増加 となっていて、世間で言われているのとは逆の関係が成立していると考える方が適切に思えるのです。

 2つのグラフのうち下のグラフは1970年から2005年にかけての、同様のグラフです。やはり赤色で示されている気温の上昇の方が、緑色で示されている二酸化炭素濃度の上昇より先に起こっていると考えるのが自然なグラフになっているのではないかと思います。

 では、もう少し長いスパンで見てみましょう。次のグラフは過去30万年間の二酸化炭素濃度と気温の変化を記録したグラフです。このようなグラフを見ると、二酸化炭素の増加と気温の上昇は、確かに強い相関関係があるように見えます。(青色が二酸化炭素濃度、赤色が気温)




 ですが、はやりよく見ると、気温の変化(赤色)の方が二酸化炭素濃度の変化(青色)よりも先行する傾向にあることが感じられるのではないでしょうか。気温が上昇すると、海洋中に溶けている二酸化炭素が空気中に放出されるために二酸化炭素濃度も上昇し、逆に気温が下降すると空気中の二酸化炭素が海洋中に溶け込んで二酸化炭素濃度も下降するという関係が成り立っているから、気温と二酸化炭素濃度の変化に相関関係があるように見えるのかもしれないのです。

 また、現在の二酸化炭素の増加は、地球上の全ての生物にとって極めて危険なものであるかのように言われていますが、では生物史において、現在の二酸化炭素濃度はどの程度であるのかを見てみるのも大切ではないかと思います。そこでもっと長い、過去6億年の二酸化炭素濃度と気温の変化の様子を見てみましょう。




 このグラフを見ると、今から5億年以上前のカンブリア紀(多様な動物が地上に初めて出現した時期)には、二酸化炭素濃度(黒線)が 4500ppm (0.45%) から 7000ppm (0.7%) もあったことがわかります。現在の二酸化炭素濃度は約 390ppm (0.039%) ですから、約12倍から18倍も高かったということになりますね。

 ちなみに、地球の気温(青線)を見ていくと、現在は悠久の歴史の中では大変低い時期にあたることも理解できるかと思います。

 歴史的には現在よりも遙かに高い二酸化炭素濃度のもとで生活してきたわけですから、動物も植物も、もっと高濃度の二酸化炭素のもとでも生活していくことはできることがわかります。むしろ二酸化炭素濃度が高くなった方が、植物の生育には好ましい影響を与えると考えてもおかしくないはずです。実際、かなりの植物が繁茂しないと大型の恐竜が地上で栄えることはなかったはずですが、今から2億年前前後のジュラ紀の二酸化炭素濃度は、多いときだと 2400ppm (0.24%) ほどもあったことが読み取れます。(もちろん、当時の高気温も植物の生育に大きな影響を与えたのも間違いないでしょう。)

 二酸化炭素濃度が増えると植物の生育がよくなることを示した、こんな動画もあります。



 また、太陽の地場に異変が起きている模様で、今後地球は寒冷化するのではないかという懸念も高まっています。



 さらに、現在の地球温暖化についても、危機を煽るためにデータの改竄が行われてきたという疑惑もあります。



 クライメイト・ゲート事件と呼ばれるこの流出事件は2009年11月に起こりましたが、このちょうど2年後の2011年11月にも新たな流出があり、クライメイト・ゲート2.0とも呼ばれています。このクライメイト・ゲート2.0を報じたウォールストリートジャーナル紙は次のように書いています。

 Like the first "climategate" leak of 2009, the latest release shows top scientists in the field fudging data, conspiring to bully and silence opponents, and displaying far less certainty about the reliability of anthropogenic global warming theory in private than they ever admit in public. (2009年の最初のクライメイト・ゲート事件の時と同様に、先日明らかにされたやりとりから、この分野での一線級の科学者たちが、データの改竄を行い、意見を異にする者に冷や飯を食わせて黙らせる策動を行い、公式に表明しているのとはうって変わって、人為的地球温暖化理論についても、仲間内では確信が持てなくなっている姿が明らかになった。)

 日本ではマスコミが事実上取り上げなかったために、ほとんどの方がこのクライメイト・ゲート事件のことを知らなかったのではないかと思います。「世間常識」と異なる意見をこそ大切にして、多様な判断材料を提供するという社会的な責務を、日本のマスコミが果たしていないことは、本当に残念です。

 私はこのブログで最終的な結論を導いているつもりはありません。私が問題としているのは、特定の見解が絶対的な真実であるかのような前提ができてしまい、その見解に沿うものであるなら検証が杜撰なものであったとしても情報を流していくのに対して、その見解と相容れないものであるなら、十分な根拠のあるものであっても取り上げることはまずないという、現在のマスコミのあり方です。

 中国を恐れて南京事件に関する意見広告が掲載されない世の中ではなく、こんな広告が流れても許される世の中になってもらいたいものです。



 「結論先にありき」というマスコミの姿勢が健全なジャーナリズムといえるのか、マスコミ関係者にまず振り返ってもらいたいと、切に願う次第です。

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コメント

1. 無題

同じ地球温暖化ネタ記事に招待頂きありがとうございます。

クライメイト・ゲート事件に付いては、まったくしらなかったのでとても参考になりました。
では、地球温暖化の原因は何かと考えると、私の足りない脳みそからは、太陽の地場が上げられます。

そうなると、太陽フレアが一番心配です。あれでアメリカ全ての州が停電しましたからね。

とりあえず、中世の平均気温が真実なら、地球温暖化はますます加速するでしょうね。

2. いい記事

明快でナイス

3. Re:いい記事

>plutoさん

お褒め頂き、嬉しいです。ありがとうございます!

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