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過剰な恐れから脱却して、今こそ復興を加速化させよう!


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 東日本大震災から、本日で2年になりました。本日(3月11日)の午後2時46分頃、私はちょうど成田空港にいましたが、この発生時刻に合わせる形で空港でも黙祷のアナウンスがあり、私も黙祷を捧げさせていただきました。黙祷なんて、単なる精神主義に過ぎないとの見方もあるかもしれませんが、悲劇をしっかりと振り返って記憶を新たにすることは、個人の経験としても、社会の経験としても、意味のあることだと私は思います。

 復興が進んでいたとしても、この日のことを忘れるわけにはいきませんが、復興がろくに進んでいない中では、断じて風化させるわけにはいきません。それどころか、遅々として進まない復興の現実は、私たち日本人が今抱えている弱点の縮図だとも思えます。そういう視点から私はこの日を振り返り、この日に特別な意味合いを与えてみたいと思っています。

 さて、2年前の3月15日に、枝野官房長官(当時)は、水素爆発を起こした福島第一原発の敷地内では、1時間あたり30から400ミリシーベルトだと発言していました。そして、この発言により、日本中がパニックになっていました。私自身も冷静にならなければと思いつつも、なかなか冷静になりきれなかったことを覚えています。

 冷静に見ることができるようになった今、この時の放射線量は広島の原爆投下時と比べてどの程度であったのかを考えてみましょう。

 昭和20年8月6日の広島の原爆投下時の放射線量は、爆心地において、ガンマ線で103シーベルト(103000ミリシーベルト)、中性子線で141シーベルト(141000ミリシーベルト)と推定されています。爆心地から500メートル離れた地点においても、ガンマ線28シーベルト(28000ミリシーベルト)、中性子線で31.5シーベルト(31500ミリシーベルト)と推定されています。ということは、福島第一原発の敷地内の放射線量は、こうした広島の爆心地の放射線量とは比べるまでもなく小さいものだったということになります。実は、何百分の1ほどのレベルでしかなかったのです。

 もちろんこれほど膨大な放射線量にさらされた広島は、一瞬にして灰燼に帰してしまいました。ところが、被爆3日後に市電が一部区間(広島市西部の己斐ー天満町間)で復旧して開通していたのです。己斐は原爆ドームから西に2キロほどのところですが、天満町は原爆ドームから西に1キロ弱の地点ですから、随分と都心まで復旧していたことがわかります。そして同年の11月には恵比寿神社が再建され、復興祈願祭が行われました。翌昭和21年4月には都市ガスが再開し、21年末には水道の復旧率は7割に達し、広島市の人口はなんと15万人まで回復しています。

 原爆が投下されたとき、あまりの惨状から、70年は草木も生えないだろうと言われました。ところが、広島は1年ほどの間で力強い復興をみせてくれたのです。

 こうした私たちの先祖が歩んできた力強い歩みを見た時に、現在に生きる私たちが必要以上に福島原発におびえており、そのために復興が遅れていることがわかるのではないかと思います。そして、このように冷静に広島や長崎の経験を振り返るということが、今の日本では何もなされてこなかったことに気がつきます。私たちは絶えずマスコミによって不安を煽られ、危機に適切に対応できないことによって問題を深刻化させてきたといえるのではないでしょうか。

 2年前にマスコミに求められた姿勢とは、パニックに陥りがちな一般の人たちに、冷静に判断できる情報を提供することだったはずなのに、そうした情報はついに提供されることはありませんでした。日本のマスコミの知的水準とは、所詮がそんなものでした。

 そして、今も不当に不安を煽られた結果、国内の原子力発電所がろくに稼働できない状態におかれました。そのため、貿易収支が年間で10兆円ほども悪化する状態を生み出し、電力不足から製造業が力強さを回復できない状態に置かれています。

 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざがありますが、今こそ私たちはこのことわざの意味を噛み締めるべきではないでしょうか。枯れ尾花を幽霊だと思ってしまっているために、年間10兆円もお金を捨て、製造業が本格的な操業ができない状態にしているというのは、笑えない現実です。

 過剰な心配のせいで身動きできない状態から脱却して、今こそ東日本大震災から復旧を本格化させるべきだという意見にご賛同いただける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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コメント

1. ホントに凄かった

昔の人たちって、ホントに凄かったです。
昔の人にできて、現代人にできないわけない同じ人ですもんね。

黙祷そういう気持ちが大事だと、思います。私も。

2. Re:ホントに凄かった

>syo-tenさん
本当に、昔の人たちは偉かったなと思います。被爆直後に市電を復旧させた方々は命を削られたことだろうと推察しますが、被爆1年後にはそうした心配をすることもなく、人々は広島で普通に暮らしていたということを、私たちはしっかりと知っておくべきですね。

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