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グローバル化が進んでいるからといって、グローバリズムに走るのは愚策だ!


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 ここ20年ほどのグローバル化の進展の中で、このグローバル化の利益を最も享受してきた国は一体どこなのかと問うてみたら、皆さんはどこだと思われますか。何を基準とするかで様々な答が出てしまう問だとは思いますが、国の経済規模が拡大したという見地で考えた場合には、中国ではないかと私は思います。少なくとも、中国がこのグローバル化の恩恵をとりわけ大きく受けてきた国のなかにあることは、否定できないところだと思います。

 さて、中国はこの間「改革・開放」路線を押し進めてきましたが、それでも中国は世界で最も規制の小さい国かと問われた場合に、YESと答える人はいないでしょう。中国は今でも厳しい為替管理を行っていますし、今なお国有企業が産業利権を独占的に受け取れる構図も変わらず、それが共産党幹部の天文学的な蓄財に大いに貢献していることもよく知られています。ハイテクが必要な分野では外資の参入を歓迎する向きは当然ありますが、そうした分野での外資の参入は合弁企業でしか認めない形式をとっています。つまり、技術は中国側に自然と流れて行く仕組みになっています。しかもこうした国有企業に融資を行うのは国有銀行であり、融資基準は効率性とはあまり関係しないというのが実態です。三権分立もなく、法よりも賄賂やコネでものごとが動き、純粋なマーケットメカニズムからはかけ離れた原理で動いている国家です。

 とすれば、グローバル化が進展してきた中にあって、国家管理が今なお厳重な国がその恩恵を最も受けてきたという皮肉な現実が浮かび上がることになります。つまり、国家の統制力をどんどん弱めてヒト・モノ・カネの内外への流動性を高めた国が、グローバル化の利益を最も享受できるとはどうもいえないというのが、現実世界で起きていることではないでしょうか。

 グローバル化が進み不安定要因が高まる時代にあっては、むしろこうした不安定要因が国内に持ち込まれていかないようにする仕組みを作っておかないと、市場の気まぐれに翻弄されることになってしまいます。安定した経済が実現できない国を投機の対象にしたいと思う投資家(投機家)は多いでしょうが、実需に基づく事業をどんどん進めたいと考える実業家は少ないのが実際だと考えます。つまりグローバル化に伴う変動要因を小さくしていく国家的な仕組みがないと、グローバル資本においしいところだけをつまみ食いされ、結果的には国家を衰弱させていくことになるだけということも、大いにありうる話です。

 このように考えてみた場合に、グローバル化が進んでいるのだから、それにどんどんと合わせていくべきだという考えが、どうも現実に適応した考えではないということが理解できるのではないかと思います。単純に規制緩和は進めば進むほどよく、民営化が進めば進むほどよく、外資に対する開放度が高いほどよいと考えるのは相当大きな錯誤ではないかと思う次第です。

 グローバル化が進むのが必然だとしても、それに合わせて国家統制を弱めるのは愚策であるとの見解にご賛同いただける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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