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「国家戦略特区」に見る、危険な動きを絶対に許すな!


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「国家戦略特区」で経済再生を図るというアイディアが、政府の中でかなり大きな位置を占めるようになってきました。

 外国から日本への直接投資残高の対GDP比率は2011年末で3.7%でしかなく、英国の対内直接投資の対GDP比率の51.5%、米国の16.9%、韓国の12.6%と比べて断然少ないということが問題だという認識のもと、外国企業の日本で活発に投資できる環境を作れば、それだけ国内経済が活発化すると、政府は考えているようです。日本にある様々な規制が外国からの直接投資を邪魔しており、これを取り除くことで「世界で一番ビジネスのしやすい環境をつくる」ことが必要だということのようです。

 この認識に対して私が非常に違和感を感じるのは、まずは以下の3つの点です。

 まず第一に、日本は世界最大の債権国であり、国内に過剰資本が存在しているということです。つまり外国資本の存在は日本には特に必要とされているものではないということです。それなのに、外国資本が日本でのプレゼンスを高められるようにしていくために、国家の基本的なあり方を抜本的に変える必要が本当にあるのかということです。

 資本が国内で十分に使われておらず余っているのは、国内の需要不足が原因でデフレ経済に陥っていることが原因であるのに、国内の需要を作り出すための政策を打つことを考えない発想に、違和感を感じるわけです。海外からの投資を求めたところで、国内の過剰資本は解消しないはずですが、いったい何をやりたいのでしょうか。

 第二に、これは第一で述べたことと関連しますが、日本の中で作り出された諸制度は日本独自の国情に合っているから今のような姿になっているという側面が強いはずです。もちろん中には時代遅れになった規制もあるでしょうし、そもそも存在意義がわからないようなものもあるかとは思います。しかしながら、そうした規制を含めて現在ある規制が必要か必要でないかは、我が国の国情に基づいて考えていけばよいのであって、外国が敷いている規制と見比べて日本の方が規制の方が厳しいかどうかを考えるという発想には、かなり違和感を感じます。

 第三に、「国家戦略特区」という名前からして、この特区には「国家戦略」レベルでの位置付けを与えているのでしょうが、そのレベルにありながら、何かあればさっさといなくなる外国企業が日本でビジネスをしやすくすることに重点が置かれていることです。外国人が働きやすい環境をつくり、有能な外国人の受け入れ枠を拡大し、日本の人材育成や技術水準の向上を狙うという狙いもあるのだというのですが、この説明を聞いていると日本は相当遅れた発展途上国なのかと首をかしげたくなります。日本国内の有能な技術者や研究者が冷遇される中で、どうして彼らの持てる力をもっと大きく活用できる方策を考えようとせず、すぐれたものは外国にしかないかのような考え方をして、「有能な外国人」の獲得に積極的に動いていくのか、さっぱり理解ができません。

 新聞等の報道によると、この国家戦略特区は東京・大阪・愛知の三大都市圏を中心に推進し、都市の国際競争力を高めるのが狙いだそうですが、だとすれば、これによって三大都市圏と地方との格差の拡大がさらに進むのは確実でしょう。安倍総理は地域間格差の拡大が懸念されている道州制の実現にこだわりを持っていますが、このこととこの国家戦略特区の発想は表裏一体のものだろうと思います。

 また、この国家戦略特区構想の中には、公共施設の運営を民間に任せる仕組みを普及させるということもあるようです。具体的には、「有料道路コンセッション特区」とかが考えられているようですが、笹子トンネルの崩落事故の教訓が活かされているとは、私には到底思えません。麻生財務大臣が発言して物議を醸した全国の公営水道の完全民営化も、こうした流れの中に位置付けると、この内閣においては普通のアイディアとして語られているということがわかります。

 どうしてここまで外国資本民営化が大好きなのでしょうか。「国家戦略」の名の下に、国内資本より外国資本の方に信頼を寄せ、国家の安全保障とも関わるインフラ事業にまで民営化を推し進めているのは、ギャグにしか思えません。

 こうした「構造改革」ばかりを推し進めてきた20年あまりの間に、日本は停滞を余儀なくされてきたという事実に目を向けず、さらにそのレベルを高めるような大胆な構造改革に乗り出していこうという発想には、私はついていけません。

 「日本を取り戻す」と言いながら、これ以上日本をぶち壊す政策を展開するのはやめてもらいたいと思われる方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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コメント

1. あれ~

段々だんだん路線が…
日本にとって良いことなさそうです。
これって、日本開放ってことでないですか!
どうぞ皆さんお好きなようにって感じじゃないですか?規制を取っ払うということはそうなりますよね!
日本の子供たちの将来なんか考えてなんか無いんだなきっと。
竹中氏が以前に言ったこと思い出しました。

安倍政権、河野談話も村山談話も引き継ぎするそうですし、経済政策もありゃりゃっですよ。

2. Re:あれ~

>初護ちゃまさん

そうなんですよ。雰囲気でではなく、事実で安倍政権の性格を捉えるようにしておかないと、とんでもないことになりそうなんですよね。

安倍総理に対する警戒感をまだ多くの人が持っていないために、こうした動きに対する反対が起こらず、どんどんと事態が悪化していっているというのが実際のところではないでしょうか。

私の警戒感はかなり大きいです。

3. Re:Re:あれ~

>朝香豊さんへ
三橋さんなんかは、何か言ってるのでしょうか?

4. Re:Re:Re:あれ~

>初護ちゃまさん
三橋さんは自民党の傷にならないよう、政治的な配慮をされたことを書かれる方ですから、今のところは正面切った批判はなさっていないかなと思います。中野剛志さんや西田昌司議員は、かなり警戒感を表してきているように思います。

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