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具体的事例や証拠への論及のなかった橋下会見は残念!


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 5月27日に外国人特派員協会で橋下氏の会見が行われました。2時間半以上にわたる会見の全部を私も YouTube の動画で確認しました。女性の人権を全面に立てて、その見地からかつての日本の慰安婦制度もよくなかったと否定し、開き直りとはとられないように議論を進めたのは、私は悪くなかったと思いますが、危険を避けようとするあまり、具体的事実や証拠への論及が一切なかったのが残念でした。

 例えば、慰安婦がどういうものであるのかという定義を明確にせず、慰安婦をめぐる具体的な事実に論及することを避けて、ただ謝罪のみを述べたために、慰安婦に関する誤解は解けなかったところがあったように思います。

 CNNは、会見後の記事の中で、慰安婦についてなお以下のように述べています。

 "Comfort women" is the term used for the 200,000 women whom historians estimate were forced to become sex slaves for Japan's former Imperial Army.
(「慰安婦」とは、かつての日本軍のために力ずくで性奴隷にさせられた、歴史家に20万人と見積もられている女性たちに対する呼び名である。)


 慰安婦は、貧しさのためなどによって意に反して身売りせざるを得なかった悲しい女性たちのことであり、その過半が日本人だったということを、会見の中でうまく伝えることができなかったのが残念です。(橋下氏も日本人も多かったことについて少しは触れましたが、不十分だったのではないかと思います。)

 さらに、多くの記者の方々が思っている慰安婦のイメージと慰安婦の実態との間には乖離があることを、率直に伝えるべきではなかったかとも思います。慰安婦の実態については先の大戦中に米軍が確認しており、例えば米軍のレポート "Japanese Prisoner of War Interrogation Report No.49” にも詳細に記載されているということについても、橋下氏は述べるべきではなかったでしょうか。そしてこのレポートを会見後に配るべきではなかったかと思います。(日本に有利な話ばかりが書いてあるわけではありませんが、実態を知る客観資料にはなりますので。)

 会見の最後の質問は、日本政府が直接強制的にかき集めたわけではないとしても、当時強制的に女性が集められているのを知りながら放置していたのでは、日本政府が強制的に集めたのと同じではないかというものでした。この質問は、日本の主張を効果的に訴えるのにかなり適した質問ではなかったかと思います。

 この質問に答える形で、日本政府は悪徳業者が女性たちを騙して集めている事例を把握した上で、これの取り締まりを行ってきたことも伝えるべきだったと思います。また、オランダ人女性については現地の日本軍が暴走して強制的に慰安婦にされた事例があったことを認めた上で、この事実が被害者の父親によって日本軍に報告されたところ、すぐにこの慰安所が閉鎖されたことについても話しておくべきだったとも思います。しかしながら、橋下氏はこの質問にも具体的な事例について触れるのを避けました。これらについての具体的な証拠も、橋下氏は会見後に記者たちに配るべきだったと思います。

 具体的な事例について、証拠とともに指し示すということを行わなかったことによって、誤解を解くところまでにいたらなかったのは極めて残念です。

 もう一点残念なのが、海外メディアの記事とはいえ、書いているのが日本人記者であることも多いのに、橋下氏の真意をくみ取ろうとする取材になっていないところです。例えばウォールストリートジャーナルの記事を書いているのは Toko Sekiguchi という記者ですし、CNNの記事を書いているのは Yoko Wakatsuki という記者です。自虐史観教育の影響が、こんなところにも表れているのだなと思うと、悲しいです。

 ともあれ、様々な圧力もあった中で自説を曲げなかった橋下氏には一定の敬意は払いたいですが、具体的事実や証拠について触れる形で会見を行ってもらえなかった点は、非常に残念に感じました。



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コメント

1. こんにちは!

やるなら、完璧に論破しなきゃ。
引っ掻き回しただけになってしまいますね。

2. Re:こんにちは!

>初護ちゃまさん
言い訳がましくとられないよう、最大限に注意を払ったのでしょうが、前提知識を持たない人には伝わりにくいものになったのではないかと思います。橋下氏の突破力に期待していたところも大きかったので、非常に残念です。

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