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国家の自立に向けた明確な国家意志を日本政府は持て!


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 戦後我が国は、諸外国を脅かしているという誤解をいささかでも持たれるようなことはやらないことが、我が国の国益に適うと信じて来ました。近隣諸国がどれほど軍事予算を増額しようが、我が国は防衛予算を増やすことをしてきませんでしたし、ODA供与などにおいても「新植民地主義」といったそしりを受けないように注意を最大限払ってきました。国益を求めないことが国益だといわんばかりの、少なくとも通常の国家からすると何を考えているのかわからないような政策ばかりを実行してきました。日本から外国に対して脅威を与えないようになれば、外国は日本を敢えて脅かすことはしないと信じ、諸外国から脅威だと思われないことが日本の安全と平和を守る道だと考えてきたわけです。

 これと対極の立場に立ってきたのが中国だといえるでしょう。中国の支配層は国家エゴ丸出しで、自国の権益を求めてきました。アフリカの独裁者をカネで抱き込めば、アフリカの一般の国民がどれほど迷惑しようが、中国は欲しい資源を難なく安価に手に入れることができ、中国製品を売り込む巨大マーケットを手に入れることもできました。アメリカにしても、中国からのハッキングなどのスパイ行為によって、非常に大きな国家経済と安全保障の損失が発生していることは明らかなのに、中国マネーなどに籠絡されて、マスコミも大学も政界も経済界も反中国の世論形成は鈍い状態になっています。見え透いた嘘を平気でつきまともな道義性など全く持ち合わせていないことが明白であり、尖閣諸島をめぐる東シナ海においてのみならず、南シナ海においてもインド国境などの内陸の国境においても公然と膨張姿勢を強めてきているのに、中国を批判する力はこうした事態に比例して強まる動きにはなっていません。むしろ、その経済力や軍事力のプレゼンスは世界の中で無視できない大きさを持つに至り、そしてその経済力や軍事力を国家エゴのために全面的に活用していることから、中国政府と正面切って対決することをどの国も避けるようになって来ました。

 そして我々は今、この中国と真正面から対峙しなければならない立場になってしまいました。我々はこの問題にどのような立ち位置で対応すればよいのでしょうか。

 日本政府はアメリカにすり寄れば、アメリカの庇護のもとで乗り切れると今なお考えているようですが、本当にそのような方針で乗り切れるのでしょうか。

 さて、6月2日付けの産經新聞web版に「米中関係が戦略の中核 アジア重視で米司令官」との記事が出ました。記事全文を引用します。

 米太平洋軍のロックリア司令官(海軍大将)は2日、オバマ政権が掲げるアジア重視戦略「リバランス(バランス調整)」は中国を排除しようとするものではなく、「米中関係(の強化)が中核だ」と強調軍の高官レベルの交流に意欲を示した。シンガポールで中国の戚建国副総参謀長と初会談した後、共同通信などの一部メディアとのインタビューで語った。司令官は「リバランスは(アジアでの)協調と協力を目指すものであり、中国はその重要なパートナーだ」と述べ、米軍増強はその一側面にすぎないと説明した。一方、「大国として台頭する中国と米国の競争は不可避であり、競争は時として摩擦につながりかねない」とも指摘。中国海軍の外洋展開能力向上などを念頭に、「摩擦が紛争へと発展するのを防ぐためには軍同士の対話が不可欠だ」と述べた。(共同)

 ロックリア司令官のこの発言は、別段驚くべきものではないでしょう。明らかに膨張的姿勢を見せている中国を、多くの国の包囲によって抑え込むという意思がアメリカにはないことは、これまでも明らかでした。ロックリア司令官の発言は単にこれを再確認したものに過ぎません。

 私たちがこのアメリカの動きから明確に理解しなければならないのは、国際政治の力学の実際です。国家意志を捨て去って他国に迎合する国が危険性のない国として保護されるという考えは、現実には適合していないのです。現実の力学をうまく利用して経済力・軍事力を着実に身につけ、それを国家意志の発現に存分に活用できる国家の方が、世界の中で上手に渡り合っていけるわけです。

 だとすれば、自立した経済力を持ち、自立した軍事力を持ち、自己主張を積極的に行い、世論形成のためにマネーをどんどん流し込むことさえいとわない国家意志を、日本は明確に持つべきです。無論アメリカとのいたずらな対立を好んで行うような真似は避けるべきでしょうが、明確に日本の自立を意識して国家戦略を練るということが基本になるべきです。

 食料自給率をどう高めていくのか、エネルギー自給率をどう高めていくのか、アメリカに過度に依存しないで良質の軍事力をどう国内で築いていくのか、世界の中でのプロパガンダ戦で中国や韓国をどう打ち負かしていくのか、対中包囲網の形成のためにどのような手を打っていくのかなどなどを、まさに国家意志のもとに長期の戦略性を前提にして考えなくてはなりません。

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コメント

1. 無題

今回の意見も私も同調します。

敗戦してから、日本人は自国の軍事力に
無頓着になってしましましたね。

世界のパワーバランスを決めているのは、
最終的には、独立国家としての軍事力です。

戦後一貫して、日本は独立国家ではない・・というのが私の見解です。

2. Re:無題

>まささん
日本が対米従属しているとして、どうすればここから脱却できるのかを考えているかどうかで政策選択が分かれてくると思いますが、自立化を目指した動きは非常に鈍いと思わずにいられませんね。こういう視点から考えていれば、TPPについても政府の選択は違ったものになっているんでしょうね。そういう点が悔しいです。

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