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自民党の選挙公約に失望 その2


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自民党の政権公約について、再度考えてみます。今回は財政政策です。

自民党は「第2の矢」として「機動的な財政政策」を打ち出していますが、この部分についてはどのような記述をしているでしょうか。まずはそのまま引用します。

第2の矢「機動的な財政政策」
●第2に、景気の底割れを回避しました。
●「日本経済再生に向けた緊急経済対策」として、本格的大型補正予算及び平成25年度予算を成立させました。地方でも効果が実感できるように、早期執行に取り組みます。

この文面からすると、すでに成立した補正予算と平成25年度予算ですでに第2の矢は終わっていて、例えば国土強靭化などのために追加的な財政出動を行う考えはないことを示していると考えるのが普通のことだと思います。

さらに自民党の選挙公約には「財政健全化」に関して、次のような記述も見られます。

☆財政健全化への着実な歩み
●経済再生が財政健全化を促し、財政健全化の進展が経済再生の一段の進展に寄与する姿を目指し、財政健全化に取り組みます。国・地方のプライマリーバランスについては、赤字の対GDP比を2015年度までに2010年度比で半減させ、2020年度までに黒字化し、その後も債務残高の対GDP比の安定的な引下げを目指します。

目先のプライマリーバランスを政策目標にしてしまうと、緊縮財政を志向することになり、経済成長を阻害して税収の減少・伸び悩みを引き起こし、却って財政が悪化するという悪循環が生じます。この関係が未だにわかっていないようです。

そして財政出動ができない分を民間に代わりに担ってもらおうということで、次のような政策が掲げられました。

●PFIの積極的な導入など、民間の資金と知恵を最大限に活用して、安全性と効率性を兼ね備えた社会資本の整備・運営・更新を行います。今後10年間で、PPP/PFIの事業規模を12兆円(現状4.1兆円)に拡大します。

PFIというのは、公共施設の建設や維持管理を、民間にやらせようというものです。麻生財務大臣が日本全国の水道を全部民間にやらせるという発言を行いましたが、こういう感じのものがPFIです。PPPもほぼ同じような意味だと考えて下さい。

アベノミクスがG8の場でも高く評価されたと喜んでいますが、私は素直には喜べないです。例えば日本の公営水道を全部民営化し、それを外国企業にも開放すると言われたら、外国はそのような政策を高く評価してくれるのではないでしょうか。外国が高く評価してくれることが日本国民にとってもいいということは実はあまりないんじゃないかと考えるべきです。

これまで公共性や安定性を重んじて民間に任せなかった分野をどんどん民間開放するということの意味を大して考えもしないで、「民営化」=「善」という単純思考から発想した政策にとどまっているように感じられてなりません。

積極的な財政政策を封印するところから出発しているために、すべての歯車が狂ってきているように私には感じられます。

財政政策においても自民党の選挙公約を支持することはできないと思われた方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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コメント

1. つまり新自由主義者だったのです

いつも為になる話をありがとうございます

安倍内閣は小泉内閣と同じで口先で騙す
大企業や無国籍企業の手先にしか過ぎなかった

いや小泉内閣より悪いか、平然と衆議院選の公約を破っているのだから

2. Re:つまり新自由主義者だったのです

>K・Kさん
取り巻きの言うことを真に受けてしまって、自分の頭の中では咀嚼できていないんでしょうね。財政派から引っぱられると意見が変わるところもありますから、そこに一縷の望みを託したいのですが、甘いですかね。選挙をどうすればいいのか、悩みますね。

3. 今回の選挙は参議院選挙

TPP反対議員が多数を占めるのに、独断で強行するような首相を信じろと?

次回の参議院選挙は政権与党の政策の是非を政府に伝える唯一の機会です

ここで自民党が勝利すれば、自分達の公約違反の政策が正しかったと認識し、図に乗るだけです

既に衆議院議席が過半数を占めているのですから参議院選挙は別に政権を決める選挙ではありません

4. Re:今回の選挙は参議院選挙

>K・Kさん
お気持ち、非常によくわかります。では K・Kさんはどの政党に投票するのがよいとお思いですか。自分が投票したい政党が見つからないということに、困惑している方は、かなり多いのではないかと思います。

5. 二兎を追う者は一兎をも得ず

二度目ですが今回の選挙は
「衆議院選挙に勝った政権与党である自民党の政策の是非」を決める事だけを考えるべきです
構造改革&TPPを止める為に、自民党にノーを突きつけるのが目的なので「投票したい政党」なんて贅沢な事を言っている場合ではありません
どうせ自民党は衆議院の議席が過半数で公明党を加えると3分の2を越えてしまっているのです…正直な所、参議院で負かせても上手く行くかどうか未知数です

私のような新自由主義反対派に出来る事は自民、公明、維新、みんなの党のTPP推進派に票を入れない。その選挙区で連中に勝てそうな政党に入れるぐらいです

そうしなければ、下記の様に、安倍首相の構造改革路線が進んでいくだけですから
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/06/26/korekiyo-50/

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