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恐れずに正論を展開していくことが、靖国問題解決の唯一の道だ!


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 終戦記念日が近づき、閣僚や国会議員の靖国参拝がまたうるさく語られることが増えてきました。今回はこのことに関して歴史に即して事実経過を冷静に辿ってみてみたいと思います。

 敗戦からちょうど4ヶ月後の昭和20年12月15日にGHQから神道指令が発令されました。これにより、占領期間中は、首相・閣僚に限らず、あらゆる公務員がいかなる神社にも参拝することが禁止されていました。当然、靖国神社に参拝することも禁じられていました。

 ところが、吉田茂首相(当時)は、昭和26年9月8日の対日講和条約調印から約1ヶ月後の同年10月18日に、靖国神社への参拝を行っています。ちなみに、日本の独立は翌年の昭和27年4月28日のことであり、吉田首相が靖国神社を参拝したのは、未だ日本が占領下に置かれていた時代のことです。つまり、GHQが神道指令を事実上撤回して、どんな日本国民であっても、靖国神社をはじめとしてどんな神社の参拝を行ったとしても、全く問題ないということになったわけです。

 さて、講和条約の第11条には、「日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。」という規定があり、昭和27年4月28日以降はこの規定に我が国は拘束されることになりました。ところが、独立して約1ヶ月後の同年6月7日に日本弁護士連合会「平和条約第十一条による戦犯の赦免勧告に関する意見書」を政府に伝えたことが契機となって戦犯赦免運動は全国で広がり、約4000万名もの署名が集められました。ちなみに、当時の日本の人口は約8500万人、うち成人が4700万人とされていますから、戦犯赦免を求めた国民が圧倒的多数を占めたことがわかります。こうした国民運動に応える形で同年10月11日に、日本政府は国内外に抑留されているすべての日本人戦犯の赦免を、関係各国に要請しました。国会も同年12月9日と翌年の昭和28年8月3日の2回に渡って「戦争犯罪による受刑者の釈放(赦免)に関する決議」を圧倒的多数で可決して、この動きを援護しました。そして、順次赦免・減刑を獲得し、A級戦犯については昭和31年までに、B・C級戦犯については昭和33年までに釈放されることになりました。

 この動きと連動して、昭和28年8月に「戦傷病者戦没者遺族等援護法」が全会一致で改正され、連合軍の軍事裁判によって処刑された1608名の日本人の死を「刑死」としては扱わず、「公務死」として認定することに変更して、彼らの遺族に遺族年金と弔慰金を支給できるようにしたのです。翌年の昭和29年6月に、この法改正に準じた形で恩給法も改正されました。

 以上の経緯でわかるように、我が国には戦犯は存在しないですし、こうした我が国の選択を国際社会も認めてきたわけです。ところがそのような事実が何十年も経って人々の記憶から薄れてきたことにつけ込んで、反日マスコミが騒ぎ立てるようになったわけです。そして、この反日マスコミの動きに日本のアキレス腱を見つけた思いで悪ノリしてきたのが中国・韓国・北朝鮮だと考えた方が、事実に即しているでしょう。この経過についても、少しだけ確認してみましょう。

 昭和53年秋の例大祭に際して、かつて「A級戦犯」とされていた人たちが靖国神社に合祀されていることを毎日新聞が大々的に取りあげましたが、大平首相(当時)は翌年の昭和54年の春・秋の例大祭に際して普通に靖国神社に参拝を行った上で、同年の12月に中国を訪問しました。中国はこの大平首相の訪問を大歓迎しただけではありません。翌年の昭和55年4月に訪中した中曽根康弘議員(当時)に対して中国人民解放軍副参謀長の伍修権氏は、日本の防衛費をGNPの2%水準まで増やしても日本経済は大丈夫なはずだと述べているわけです。防衛費をGNPの1%に抑えるというのが日本の立場でしたから、要するに防衛予算を2倍に増やしたらどうかと当時の中国は日本に対して勧めていたということになります。このことから、日本に侵略された戦前の記憶がまだ生々しく残っていて、日本の軍国主義への動きに国民感情としてどうしても警戒感を持たざるを得ないなどというのが、全くの偽りであることがわかります。

 中国が態度を変えたのは中曽根氏の訪中から5年以上経った昭和60年になってからのことです。平和愛好的で反省好きな日本人に対しては、日本の軍国主義復活への懸念とかを大げさに伝えれば、対中援助を大きく引き出せることがわかり、年々批判をエスカレートさせてきました。韓国も北朝鮮も、靖国問題を有力な対日外交カードになることを知って、これを利用してきたということを、我々は押さえておくべきでしょう。そして、この動きに対してきちんと論理的に反駁を加えることを怠ってきたことから、中国や韓国の反日プロパガンダが世界中に蔓延して、首相や閣僚の靖国参拝がしにくい状態に追い込まれてきたわけです。

 このように見てきた時に、我が国政府がとるべき態度は明らかです。日本の首相が訪問しても大丈夫な環境が自然と整うのをひたすら待ち続けるのではなくて、こうした歴史的経緯を明確にし、中国のご都合主義も批判の俎上に上げた上で、この問題に関する国民的議論・国際的議論を大いに盛り上げることでしょう。

 反発を恐れないで正論を論理的に展開し、彼らのプロパガンダに対して物量でも負けないだけの宣伝戦を行っていくということが「戦後レジュームからの脱却」への唯一の道だということに同意頂ける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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コメント

1. やっぱり

そうですよねー
歴代の総理大臣を見てみましたら、一番多いのが秋の大例祭に参拝してるのかなあ…って思いましたが、しかし、8月15日も結構、参拝していらしゃる。

私は今年も行きますよー。
国民が一人でも多く参拝したら、政治家全員行かないわけにいかなくなる空気を作れたらなぁなんて思ってます。
胸はって行きたいから、行っただけ!とハッキリ言ってしまえば良いのに。
アメリカ同様に中国に配慮していたら、共倒れになりかねませんね。

2. Re:やっぱり

>初護ちゃまさん
コメントありがとうございます!
アメリカからも行くなと言われていて、なかなか行きにくい環境になってしまいましたね。この段階では、行くことそのものよりも、行くことが問題視されることがなぜおかしいのかを、徹底的に宣伝することの方が大事だと思います。
日本人は相手を公然と論破するというのを美意識から嫌いますが、論破して勝負をつけないと国際社会では戦えないということと、相手政府のみを対象とするのではなく、一般民衆相手に宣伝戦を徹底的に仕掛けないといけないということを骨の髄まで理解しないと、国際社会で正当性を認めさせることができないことに、目覚めないといけない時期に来ていると思います。
対米交渉においても、この点を理解した上でまさに「論争」という戦いを行わなければならないのですが、そのあたりがわかっているとは思えないのが残念です。

3. Re:Re:やっぱり

>朝香豊さんへ
日本的な考え方は、他国では理解されないと私も思います。
やはり、曖昧なままでなくハッキリと言い切った方がスムーズに行くのでないでしょうか。
いま、論破しないでいつするのでしょうね。
逆に言いますと、今しか無いような気もしますね!

4. Re:Re:Re:やっぱり

>初護ちゃまさん
そうですね。徹底してやらないとダメですね。そしてこれは国内向けでも実は同様で、反日勢力が様々に仕掛けてくるプロパガンダ戦にも徹底抗戦しないといけないと思っています。対立点をぼやかして敗者と勝者を明確にしないでものごとを進めようとするやり方は、成員の中で大きな対立がない時にしか有効に機能しません。相反する強力な力の綱引きが生じている時にはうまくいかないわけです。今の状況では事実ベースに徹底的に争っていく姿勢で臨まないと、戦後レジュームからの脱却なんて夢のまた夢なんじゃないですかね。

5. Re:Re:Re:Re:やっぱり

>朝香豊さんへ
おはようございます!
面白いですね~安倍総理の靖国神社の参拝の見送りに関して、擁護する人たちがメールをくれたりするのです。
一度も絡んだことない方が驚きました!
結構、親しい読者さんなら分かりますけど一度も絡んだことない方が知らない人間に自分の考えをメールしてくるって私凄く嫌いなんです。
だって、結局それは押し付けですから!
自分の考えを、全て正しいと考えている何よりの証拠でかなり傲慢だなぁと察することが出来ます。
あと、面白いのが安倍総理の参拝見送りに対して声をあげたら直ぐに批判と騒ぐ人が居ます。これも厄介です。
やっと、政治がまともになりそうな時に声をあげないでどうするのでしょうね。
それが、批判ととられるならもうこの国は終わりです。
靖国神社の参拝くらい出来ないくらいでは、それこそ戦後レジュームの脱却なんてあり得ません。

参院選圧勝とはやっとまともに意見の言える内閣が出来たということなのに…
意見を言うと批判となるこんなアホみたいな政治いつまで続けるのでしょうね…国民は。

総理大臣はアイドルじゃないんです。

6. Re:Re:Re:Re:Re:やっぱり

>初護ちゃまさん
確かに意見の押しつけは不愉快ですよね。(といいつつ、私も押しつけがましいところがあるかもしれませんね。)
小さな対立にはまり込むことなく、大きな目で見ていけるようにしていきたいですね。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。

7. Re:Re:Re:Re:Re:Re:やっぱり

>朝香豊さんへ
浅香さんの場合は、キチンとした納得のいく説明をしてくれます。
こちらこそ、よろしくお願い致します。

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