記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国内資源のフル活用を前提として、個別の経済政策を考えよ!


政治 ブログランキングへ

 GDPの水準は①労働投入量②資本ストック③技術水準で決まるということが、経済学の教科書に書いてあったりします。そしてこの観点で日本の経済力を考えてみると、現在の日本の資本ストックと技術水準は世界最高レベルにあるはずなのですが、日本のGDPの水準はさほど大きくはありません。ちなみに、日本の一人当たりGDPは、2013年水準で377万円ほどになると推計され、これを現在の円ドルレートで換算すると39000ドル程度で世界で25番前後でしかない状態になってしまいます。

 どうしてこのようなことが起こるのかということは単純に説明がつく話ではありませんが、②に挙げた資本ストックと③に挙げた技術水準が世界最高水準であることを前提とすれば、①に挙げた労働投入量の問題として考えることもできるのではないかと思います。

 日本は少子化が続いており、年々投入可能な労働量自体が減少傾向にありますが、しかしながらその少なくなっているはずの投入可能な労働量さえ十分に使いこなせているかといえば、その点で既に疑問符がつく状態となっています。完全失業率は昨今かなり改善して4%前後にまで下がってきましたが、雇用者のうち非正規社員が占める比率は38.2%と全体の4割近くに達している異常状態です。

 日本の労働力を十分に活用できていない状態というのは、日本の国内資源をできる限り有効活用して国を富ませなければならない立場にある政府にとってみれば、本来は容認しておいてよい事態では断じてありません。しかしながら、政府の赤字が大きいことを理由にして、労働力を存分に活用できる政策を打つことを日本政府は怠ってきました。このことが本末転倒の事態であることに、日本の政府は今なお気付いていないようです。

 繰り返しになりますが、政府が本質的に考えるべきは、国内にある資源が最大に活用される状態を作り出すことです。余っている労働力が十分に活用される状態へと転じていけば、それだけ経済成長を導くことになります。そして経済成長が続く見通しが出てきた時に、民間の投資が拡大することになり、民間の貯蓄と投資のバランスが改善すれば、それはそのまま政府の財政を改善させることになります。

また、民間の投資が拡大すれば、②に挙げた資本ストックが向上し、③に挙げた技術水準も、最新の資本ストックに対応する中で、より高めていくことにもつながります。そしてそれが日本のGDPの増大につながることになります。

 2007年にゴールドマンサックスは、2050年の世界のGDPランキングにおいて、日本が世界第8位まで後退するという予測を立てました。この予測においては、一位の中国のGDPが70兆ドル、二位のアメリカと三位のインドが38兆ドル前後になるとしているのに対して、8位の日本は7兆ドルにも達しないという見通しになっていました。なんと2050年には、中国の1/10以下、アメリやインドと比べても1/5以下のGDPになってしまうというのです。グローバル化を積極的に押し進めて国内に投資が回らない状態を維持し、財政赤字の拡大を憂慮して国内の雇用を最大限に活用する路線をとろうとしないならば、すなわち現在同様の経済政策が日本で継続していくならば、2050年にはこのような状態に達してしまうとするゴールドマンサックスの見立ては、決してデタラメなものではないと私は思います。

 国内にある資源が最大に活用される状態をどうすれば作り出せるのかをまず考え、消費税は増税すべきなのかどうか、TPPに参加すべきなのかどうかという個別課題は、この問題の解決とつながるものであるのかどうかということと関連づけてみた場合に、自ずと結論は出てくるものだと思います。

 国内に活用されていない資源をどうすればフル活用できるのかをまず根本に置き、そこからあるべき経済政策を考えるべきだという意見にご賛同いただける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


政治 ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

朝香豊AY

Author:朝香豊AY
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。