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「マネタイゼーション」は禁じ手などでは全くない!


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 最近意味不明の言葉が飛び交っています。「マネタイゼーション」という言葉です。「中央銀行が通貨を増発して国債を買い取ることにより、政府の財政赤字を減らすこと」を意味しているようです。

 税収不足を補うために国債を増発しても、その国債を中央銀行が購入すればいいじゃないかという考えを、「無駄を省いて財政を均衡させるための努力を放棄する不真面目なもの」だと拒絶する立場から発せられる言葉です。

 理念としてはわからないでもありませんが、このようなことを言う人たちに尋ねたいのは、では戦前のデフレ不況から日本を救った高橋是清の財政政策をどう評価するのか、ということです。

 高橋是清の前の財務大臣は井上準之助ですが、井上準之助は昭和恐慌によって不況が深刻化する中で、不足する税収を補うために大増税まで企図していました。高橋は井上の後を引き継いで財務大臣に就任すると、即座に井上の増税案を凍結し、日銀引き受けによる公債発行で財源を賄い、大胆な財政出動を行いました。

 一般会計は昭和6年(1931年)に14.8億円だったのが、昭和7年(1932年)に19.5億円に、昭和8年(1933年)に22.6億円へと順調に増え、昭和10年(1935年)には22.8億円まで伸びました。特別会計は昭和6年(1931年)に26.9億円だったのが昭和10年(1935年)には76.5億円になりました。均衡財政主義の立場からすれば、この高橋是清の財政政策は、「プライマリーバランス」もへったくれもない、「無茶苦茶」ともいえるレベルでの「マネタイゼーション」だったといえるでしょう。

 このように高橋是清は緊縮処置を拒絶して、日銀引き受けでバンバン財政を拡大したわけですが、この高橋是清の政策を「マネタイゼーション」だと言って否定するのが、果たして正しい立場なのでしょうか。

 日本史で寛政の改革を勉強した時に、くそまじめな松平定信が緊縮政策を展開して失敗したことを学びます。「白河の清きに魚も住みかねて、もとの濁りの田沼恋しき」なんて狂歌も歌われたことまで教えられますが、私たちは「マネタイゼーション」とか「プライマリーバランス」といった言葉によって、「寛政の改革」ならぬ「平成の改革」を、まだまだ強化していく道を選ぶのでしょうか。

 消費税増税によって国民に痛みを求める政策は、当然ながら国民の購買力を奪う総需要抑制策です。そして、総需要抑制策を実行して経済成長が実現するというのであるなら、それはいかなる経路によってであるのか、明確に示してもらわなければなりませんが、そんな経済法則に完全に反した結果が、どう転んでも生まれるはずはありません。消費税増税は断固として撤回すべきです。

 なお、高橋は増税に関して、以下のような言葉を残しています。
「一方で増税をした。又他方に於ては赤字公債を出して行かなければならぬ。而もそれが減るといふことが確かでなくして、幾らかづつ増えるといふような懸念があり、又何時頃になったらならば、此赤字公債を発行する必要がなくなるであろうといふような見当が凡そ将来つかなければ、私は国民に対して増税すると云ふ事を言ふ理由が立派に立たないと思ふ」

 安倍総理も麻生財務大臣も、戦前の高梁財政を高く評価するのであるなら、「マネタイゼーション」とか「プライマリーバランス」といった言葉を全く気にしない立場に立ち、消費税増税を撤回するのみならず、国債増発による積極財政を推進すべきだという意見にご賛同いただける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


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