記事一覧

狂気!国公立大の二次学力試験廃止の方向の提言!


政治 ブログランキングへ

全く信じられないニュースが飛び込んできました。全文を引用します。

<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に
毎日新聞 10月11日(金)7時1分配信

 政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。

【なぜ2次入試改革を?】解説・国公立大入試「知識偏重」より可能性発掘

 同会議のメンバーである下村博文文部科学相が、毎日新聞の単独インタビューで明らかにした。
 同会議は「知識偏重」と批判される現在の入試を見直し、センター試験を衣替えした複数回受験可能な新しい大学入学試験と、高校在学中に基礎学力を測る到達度試験の二つの新テストを創設し、大規模な教育改革を進めようとしている。11日の会合から、本格的な議論に入る。
 下村文科相は「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」とし、新テスト創設の必要性を強調。さらに、大学ごとに実施する2次試験について「大学の判断だが(同会議では)2回もペーパーテストをしないで済むよう考えたい」「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」と述べた。
 私立大も新テストを活用するのであれば、同様の対応を求める方針だ。
 同会議の改革原案では、各大学がアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)に基づき多面的・総合的に判断する入試を行うよう求めている。だが、面接や論文、課外活動の評価を重視する新しい2次試験では、従来のペーパー試験に比べ、人手など膨大なコストが発生する。下村文科相は「改革を進める大学には、補助金などでバックアップしたい」と述べ、国が費用面で支援する考えを示した。【福田隆、三木陽介】

リンク先は<国公立大入試>2次の学力試験廃止方向を伝える記事

 日本の学生の知的水準を、さらに下げようというのでしょうか。

 この記事に驚いて、教育再生実行会議の議事録を見ましたら、高いレベルでの議論をしているわけでもなく、サラリーマンが居酒屋で持論を述べあっているんじゃないかと錯覚するくらいに低いレベルの話しかしていないことに気付いて、さらに唖然としました。

 一例ですが、こんな発言をしている委員(佐々木喜一 成基コミュニティグループ代表)がいました。「知育、徳育、体育、これをもって全人教育と言うわけだが、実際には、圧倒的に「知」に偏っているように思えてならないことだ。」「多くの人が受験をして高校に入るが、その入試は知識の詰め込み教育の域を出ていない。なぜ学ぶのかという部分について、高校入試からそういう知識重視や偏差値的なものを脱却してやるべきではないだろうか。」

 この話はすでに「ゆとり教育」の実践によって破綻が明らかになったものではなかったでしょうか。なんでこんな議論がもう一度蒸し返されているのか、全く理解に苦しみます。15年くらい前には、「面接とか小論文などによって、通常学力とは違った評価軸から合否を決める」というスタイルが大学入試ではやりましたが、結局優秀な学生を採用できなかったために、こうした入試スタイルが廃れたのではないでしょうか。「一芸入試」もいつしか消えました。この点についての点検も行った形跡もなく、このような結論が引き出されていることに、いったい何をやっているのかと思わずにはいられません。知育を下げれば、その分だけ徳育や体育が伸びるという発想自体が貧困すぎます。

 そもそも現在の企業においては、新入社員の質の低下=学力の低下が、深刻な問題になっています。企業が新卒採用にSPIなどの学力試験を当たり前のように導入するようになったのは、採用の効率化もあるでしょうが、この点での危機感ともつながっているものです。この現状を前にして、「今の大学生は知識偏重だから問題だ」と、本気で考えているのでしょうか。

 多くの言葉とその運用の仕方を理解していなければ、そもそも自らの考えを的確に表現することさえできません。つまり考えや表現を築く基礎に言葉に関する豊かな知識が前提となるということ自体が、どうも理解できていないのではないかと思われます。十分な知識があってこそ、豊かな考えができるということです。(知識だけあればできるとは言いませんが。)

 現在の入試においては単純な詰め込みでも間に合う「知識」が重視され、それを支える「考え方」が軽視されているのは否定しません。それでも、現在の大学入試問題で「重箱の隅をつついた問題」など、もはやほとんど見かけることはありませんし、出たところで、そんなものが解けなくても十分に大学には入ることができます。

 問題はむしろ、「難しい問題はダメだ」という風潮のもとで、豊かな考え方を要求する問題がどんどんと姿を消す傾向にあることです。以前であれば、一見したところではどう手をつけてよいか想像がつかず、試行錯誤しながら解き方の道筋を見つけていくようなタイプの問題が数学の問題にはよく出されていましたが、このタイプの出題が旧帝大レベルであってもあまり見かけなくなりました。標準的な参考書の例題レベルを超えない問題、つまり、やり込んでいれば見た瞬間に解答の道筋がわかるような問題が、旧帝大の問題でも一般的になっています。

 「知育」のあり方をどう変えていくかという中身は重要なテーマですし、その点に改善の余地があるのは事実です。ところがその点に目を向けることはせずに、「知育偏重」という言葉のもとで、「知育」それ自体を今以上に否定する考え方に、非常に大きな違和感を感じます。

 現行の教育についてはまだまだ言いたいことはありますが、それはともかく、大学も企業も、この動きには大きく抵抗してもらいたいものです。

 これ以上の学力低下は許されないという考えにご賛同頂ける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。


政治 ブログランキングへ
 
スポンサーサイト

コメント

1. 無題

来る移民政策と連動してそうですねこれは。適当なこと言っておけば日本人は大人しく従うことを彼らは知ってますね。
学力じゃない部分を見るということは、親の年収やら、元々の国籍なんかで差別優遇が日常茶飯事になりますよ。大体、大学教授は在日朝鮮人が数多くいますから、在日優遇は当たり前でしょうね。

安倍は参院選勝ったら日本を集中工事すると言ってましたが、着々と工事が進んでます。消費税アップ、TPP、移民政策、大学入試解体などなど。

何気に核を持ちませんとかシラッと誓ってますしね。もうCIAの玩具ですよ日本は。

2. Re:無題

>大国男児さん

特定外国人の優遇があるかどうかまではわかりませんが、試験管の印象によって合否が決まるというのは、試験の公平性の観点で大きな問題ですよね。実際裏口がやりやすくなることは否めないところです。

面接とかは苦手とする不器用なタイプだけれども、冷静に問題を掘り下げる能力には長けているというような人が、大学に受かりにくくなるということを意味しますが、それで本当によいのかとも思います。

大学とは学問の場であり、健全な学力を備えているかどうかが一番の尺度になるのはあたり前のことであるのに、学力はほどほどにして、学力以外も見ていこうというのは、どうなのかなと思います。そういう基本をかつて見失って「一芸入試」とかも行われたわけですが、当然こういう入試は消えていきました。

下村博文文科大臣とか西川京子文科副大臣はもっとまともな人だと思っていたのですが、実に残念です。

3. 無題

全く同感です。国家的危機です。しかし、多くの人は、自分の受験は終わったから関係ない、とか、大学に入れるお金があっていいなあ、とか、その程度の認識です。私も数日前産経新聞で知り、連日各方面に抗議の声を届けています。下村さんも日本を内側からズタズタに崩壊させる気のようですね。

4. Re:無題

>ぐりこさん
下村大臣はもっとまともな人だと思いたかったのですが、実に残念です。外国を喜ばすこと=日本の国益と勘違いしているのではないかと思えるくらい、日本の歴代の政権は、外国からのささやきに弱いですね。なぜ外国が喜ぶのか、しっかりと考えてもらいたいところです。

5. 教育破壊の総仕上げ

かつて、内申制で高校入試を実施していた。それは、毛沢東の文化大革命の頃だった。下種下郎の教師どもが、毛沢東を崇拝し、中学生に対し、勉強だけではダメ、テストの成績は1/3、日ごろの態度が1/3、提出物が1/3で内申書を書く、と宣言した。態度とは何か、提出物の点数の基準は・・・・・・? 結局は、カネであった。教師は勉強もロクに教えない。グループを作って、出来る生徒が出来ない生徒に教えてやれ、だ。自分だけ出来ればよいと思っているようなエゴイストには、内申書に良い点は付けられない・・・・・。毎日、下種下郎が強盗・拷問・強姦(これは例え)をほしいままにした。今思えば、これは犯罪だ。
大学入試までもが、こんなことになれば、本当に日本も、万事休ス。

6. Re:教育破壊の総仕上げ

>赤穂浪士さん
日本の伝統的な教育に、いかに自信をなくしているかがよくわかる話で、保守として知られる下村大臣のもとでこんな方向性がまとめられてきていることに、現在の「保守」の水準が如実に表れていると思います。それだけに一層危機感を感じます。こういうところにも中韓の隠然とした影響力を感じるわけですが、大臣たちはそんなことは全く思っていないのでしょうね。

7. 同感です。

まったくその通りです。

ゆとり教育、AO入試の失敗は大学関係者なら皆自覚しているはずです。

「知識(記憶力)なくして、思考力、創造力はありえない」というは私の持論でもあり、全く同感です。

時代に逆行する、というかこれだけ重要なことを数人の諮問機関で決定してしまう、というのは本当に恐ろしいことです。

こんなことでは、口先だけの処世術に長けた営業型の軽い人間(失礼w)ばかりが増えていくことでしょう。

将来を真剣に憂慮しています。

8. Re:同感です。

>自然科学系研究者(管理職)さん

ご賛同いただき、ありがとうございます。今でも頭に入れる量が少なすぎるんじゃないかと、私などは思っている状態です。まさしく、口先だけの処世術に長けた人間を養成したいのかと、本気で思わずにはいられない、酷い話です。これをどうやって運動として盛り上げていくかを、考えていかないといけないですね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

朝香豊AY

Author:朝香豊AY
FC2ブログへようこそ!