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スマホの破壊力に見る、現代社会での国家の役割の大きさ


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 私がスマホを使い始めたのは実はつい最近のことで、まだ1ヶ月ちょっとしか経っていません。しかしながら、このスマホというものを使ってみて、スマホの破壊力に正直言って驚愕しています。

 「Google Map」を呼び出せば目の前に地図が出てきますし、「なびすけ」を呼び出せば、目的地に到着するにはどのように車を進めればよいのか、あるいは歩けばよいのかもわかり、到達時間までの目安まで教えてもらえます。カメラの性能も高まっていて、画質でも低価格帯のデジカメに匹敵するくらいの性能になってきました。懐中電灯としての機能も意外と強力です。「ウリナラニュース」を呼び出せば、韓国系のニュースがまとめられて表示され、「経済NEWS」を呼び出せば、経済系の情報もとても充実したものが毎日入手できます。「産経新聞」を呼び出せば、産経新聞の全紙面をそのまま無料で読むこともできます。カレンダー系のアプリを使うだけでスケジュール帳にもなります。まだまだいろんな機能がありますが、スマホに慣れた皆さんからすれば、いちいち説明されなくともわかる話ばかりでしょう。

 技術革新というと、それによって周辺の裾野が広がり、新たな需要をどんどんと作り出していくイメージが強いですし、実際これまでの技術革新はそのような方向で進んできました。しかし、スマホの場合には逆に急激な需要減少を生み出しているのではないでしょうか。スマホがあれば地図を買う必要がなくなり、懐中電灯を買う必要がなくなり、デジカメを買う必要もなくなり、目覚まし時計を買う必要もなくなり、スケジュール帳を買う必要もなくなり、新聞や雑誌を買う必要もなくなるということが、当たり前のことのように広がっているのではないかということです。一世を風靡したiPodが最近全くといってよいほど注目されなくなったのも、iPodの持つ機能がすべてスマホに移管してしまったからでしょう。英会話等の勉強にしても、本を買うよりもスマホのアプリの方がやりやすいのではないかと思います。スマホでのネットバンキングが広がっていけば、銀行の店舗ですら果たす役割はかなり小さくならざるをえません。やがてはクレジットカードも銀行のキャッシュカードも通勤定期もスマホによって統合されるのではないかと予感させます。既に統合されてきているともいえるでしょう。

 しかも、サービス自体が無料ないし極めて低価格であるために、ビジネスとしてサービスを提供するのも極めて難しいといえるでしょう。無料のアプリには確かに広告がついていることは多いですが、あれでどれほど広告料が回収できるのかを考えると、なかなか厳しいのが実際だと思います。現実に進行していることを見ていけば、アプリの種類ごとにデファクトスタンダードが確立していき、そのデファクトスタンダードになれた少数のサービス提供企業以外は淘汰される可能性が高いと見ていくべきだと思うわけです。つまり、大半の企業が振り落とされ、一握りの企業しか生き残らないということが広がっていくのではないかということです。このような社会の変化に巻き込まれてしまう産業がかなり広範囲に及ぶものなのに、新たに生み出されてくる産業が求める需要は、少なくとも「お金がとれる」という観点では、極めて小さいといういびつな形を想定しておかなければなりません。お金が取れない以上は大きな雇用は見込めないわけです。

 今日の技術革新においては、スマホと同様の影響が他分野においてもどんどんと広がっているようにも思います。1~2年ほど前に、無人のデジカメ製造ラインができた話がありましたが、同様の無人の製造ラインが作れる製品は案外と多いのではないかと思います。

 しかもこうした無人化は、製造業のみならずサービス業においても広がっていくことが予想できます。鉄道の運転士がいらなくなるどころか、飛行機のパイロットですらいらなくなる時代がやってくるかもしれません。実際軍事においてはドローンと呼ばれる無人飛行機の活用が広がっているのは、よく知られた話です。かつては機械化などできるわけもなく、人間が働かないとどうにもならないと考えられていた分野でさえ、想像以上に人手を要しなくなってきているわけです。

 こうした中で国家はどのような道を考えるべきなのでしょうか。企業の自由競争に任せるだけでよいのでしょうか。それでは失業の圧力をどんどんと高めるだけではないかと思うのです。マーケットが小さくなっていく状況にあっては、余剰人員を削りたいとの欲求を企業は当たり前のように持つはずです。そこではできる限り自由に解雇できることが、企業の生き残りにとっては望ましいはずです。もちろんこうした欲求は、企業側の論理としては理解できますし、置かれた環境からすればある意味必然なのかもしれませんが、それでは国民経済が非常に苦しくなるのは目に見えています。

 国家の目的が国民が安心して暮らせる社会を実現することにあるとすれば、国家はどのように動くべきなのでしょうか。企業側から求められる「自由」な論理にだけ任せていてはとてもうまく進まないことが見えている世の中にあっては、経済活動への国家の介入がむしろ求められていると言えるのではないでしょうか。すなわち、国家が国民の雇用を生み出せる需要をむしろ作っていくようにしないと、国民の雇用は守っていけない時代が到来してきているのではないかと思うわけです。


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コメント

1. 朝香豊さんへ\(○^ω^○)/

しょーこですσ((=゚Д゚=))初めまして!朝香豊さんのブログ大好きです(・ω・*)ィィネ!!(*・ω・)ィィネ!!ヾ(*・ω・*)ノィィ――ネ!!!!今日はついに見てるだけじゃ足らずコメントしちゃいました(゚∇^*)実は最近、朝香豊さん自身にも興味がるんですけども…(〃ノ∀`〃)ポッもしよかったら、お友達になってほしいですσ(*´∀`*)メールもらえたら嬉しいな(*´▽`*) それじゃ待ってますです(;≧∇≦)

2. 無題

妥当な指摘ですね。
省力化を伴う技術革新の果ては「人間不要」なのは明白ですから「人を如何に生かすか(殺すか?かもしれない)」に関して国家としてどう向き合うべきなのか、本気で考えるべきでしょうし、実は遅きに失していると感じています。

ご指摘の通り、資本主義・市場任せでは解決出来ない問題であり、これまた国家として新しい価値、考え方の発明が必要なんだろうと思う次第です。

3. 無題

今回の主旨に賛成です。10月の定例会合で、好景気になっても日本は供給不足は起こらないのではないかと話がありました。製造業工場のヒューマノイドロボット導入等でも労働者は減るのではと話がありましたし、小野会長の云う労働はロボットに人間は貴族には現実化しそうな様相です。自動運転もそうですね。クルーグマン教授のアメリカの製造業と云うブログでもリショアリングした最新鋭設備の工場は、かつての数百倍の生産量を少数の人員で可能になるとありましたし、供給不足よりも常に需要不足を憂いて、政府が支出を増やす配慮が必要だと思います。

4. Re:無題

>グラースさん
いつもいつもありがとうございます。
貿易赤字の大きさを見ていると、無人工場が日本で大量の稼働できる条件を整えることも、実はかなり重要なことになってきていると思います。まだこの種の技術においては、日本が優位に立っているでしょうから、こうした方向性自体も模索していくべきところだと思います。その反面で、その工場から得られた利益が工場を建てた企業の内部にだけ蓄えられるだけではダメで、それが還流する仕組みが必要になるとも思います。またもう一方で、もっときめ細かい少人数教育を行えるようにするといった、雇用創出策も必要になるかと思います。今は「ぜいたく」として諦められているようなものが、十分大きなマーケットとなりうる環境ができることで雇用が広がるというのも、富の配分の不均衡が大きくない社会でないと難しく、こういう方向に日本が進んで行ってくれることを期待しています。

5. Re:無題

>speeddemonさん
おっしゃる通りで、単純に市場に任せるような政策では、うまく機能しないのは明らかですね。社会主義実験がうまくいかなかったことによって、市場を適度にコントロールするという考え自体が、「社会主義的=うまくいかない考え」というに毒されてしまった影響が大きいのかなと思っています。

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