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猪瀬氏と東電病院に関する報道とマスコミ


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 昨年の東電の株主総会では、猪瀬直樹現東京都知事(当時は副知事)が東電病院の問題を取り上げて東電を激しく非難しましたが、この東電病院問題と徳州会側から猪瀬氏に対して5000万円が渡っていた問題とが、密接な関連があるらしいことがわかってきました。東電病院を売却させる世論を作り上げることによって、23区内に病院を持ちたい徳州会への便宜を図った疑いについてマスコミが報道しているのは、みなさんもよくご承知だと思います。

 ところで、猪瀬氏が株主総会で行った主張は全く筋が通らないものだと私は昨年(2012年)の7月1日にブログに記載しています。

「東京電力の電気料金値上げ問題を考える(再び)」の記事

 このブログ記事から、猪瀬氏の疑惑に関わる部分のみを切り出してみます。

 まず、猪瀬氏の東電批判から取り上げます。これは概略以下のようなものでした。

 東電病院は一般開放もせず、社員とOBだけを診療対象としながら、病院の運営は赤字で、毎年膨大なお金を注ぎ込んで経営を維持している。その分が庶民の電気料金に転嫁されている。東電は病院を売却し、病院を支えるための資金投入をやめ、その分だけ電気料金を値下げすべきだ。

 しかしながら、ウィキペディアで「東京電力病院」を調べてみると、以下のような記述がでてきます。

 東京電力は企業立病院形態下での一般開放を検討し東京都に相談したが、東京都側は医療法を根拠に難色を示したとされる。

 実際、東電の山崎雅男副社長は、猪瀬発言に対して「許可を得ている東京都に対して、(診療の)一般開放ができないかという相談もしてきたが、(東電病院のある)新宿区には大きな病院がたくさんあるため都から難しいと言われた」との反論を行っています。

 つまり、一般開放を都の側から拒絶しておきながら、東電病院が一般開放されていないのはけしからんと、都の立場を代表して猪瀬氏は発言したということになります。

 ところで当時、この猪瀬発言のおかしさを指摘したマスコミはほとんどありませんでした。異常な東電叩きに閉口し、猪瀬発言に違和感を感じた市井の人間が、ちょこちょことインターネットを活用しただけで、そのおかしさが簡単に見破れてしまう程度の話を、もっと幅広い情報ソースを持っているマスコミが全く気付かなかったということが、果たしてありうるのでしょうか。あろうはずもありません。なるべく多様な考え方を提供するとか、真実を追究するというマスコミの使命をどこかに追いやって、上から目線で安易な東電叩きに終始していたのがマスコミの姿でした。そのようなマスコミが国民の「知る権利」を旗頭に特定機密保護法の危険性を訴えているというのは、ギャグにしか思えません。国民の知る権利をないがしろにしてきたのが既存マスコミの姿だからです。

 マスコミは現在猪瀬氏叩きに走り出していますが、それをやる以上は自分たちが東電病院問題をどう報道してきたかについても、真摯に反省する記事を載せてもらいたいものです。その程度の誠意も見せることができないならば、特定機密保護法について賛否を語る資格もないと私は考えます。


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PS 皆さんは北野幸伯氏のことをご存知でしょうか。北野氏は「(ソ連の)外交官およびKGB要員養成所」とも呼ばれていた、ソ連外務省付属のモスクワ国際関係大学国際関係学部に留学して卒業し、カルムイキヤ自治共和国の大統領顧問としての仕事もされた、まさにスーパーマンです。現在も日本の自立を願って、カリスマ的なメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」を発行されています。

 この北野氏が最近「日本自立のためのプーチン最強講義 もし、あの絶対リーダーが日本の首相になったら」(集英社インターナショナル)を出版されました。プーチンが日本にやってきて、日本の政治家の指南役になったら、どんなことをアドバイスするかというのを、物語仕立てにして読みやすく書かれたものです。

 「日本は自立を目指すべきだが、孤立してはいけない」というのがこの本の基本メッセージですが、その主張の根底にあるのは、私見では確かなリアリズムだと思います。とても読みやすい本ですから、さらさらと流れてしまいがちですが、この本の通底に流れているリアリズムというものがどういうものかという問題意識を持って読んでいくようにすると、北野氏のメッセージがなおくっきりと理解できるのではないかと思います。

 ぜひ手に取ってみていただきたいと思います。なお、アマゾンの販売サイトは以下です。
「日本自立のためのプーチン最強講義」


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コメント

1. 無題

猪瀬都知事は、いろんな面で人格的に不適格で問題のある人物だと思います。
徳洲会の献金?借金問題は、東電病院を執拗に攻撃したことで、利権に関わり便宜をはかっていたことの証明と言えると思います。
日本のマスコミの異常さは、溺れた犬を執拗にまで叩くことだと思えます。みのもんたにしても、小沢一郎にしても、強いときには叩かれず、弱いとみたら執拗に攻撃するのには、閉口してしまいました。問題が顕在化する前に国民に知らしめるようなマスコミ報道を望みますが、無理な話かもしれないですね。

2. Re:無題

>グラースさん
天下り問題などで不透明なものを一切認めずに徹底的に暴いてみせる姿勢に、信頼感を寄せていた人も多いかと思いますが、それがこのような形であだになりましたね。都知事選挙を戦ってみて、かつての自分とは矛盾した姿勢を持たねばならない現実にぶつかったのだろうと思いますが、心底での誠実さに欠けることが露呈してしまいましたね。今回の猪瀬氏の一連の騒動は、現実の「闇」を一方的に叩くということが有害であるということを、間接的に証明してくれたような気もしています。

3. 異常でした

東京都は、東電を庇ってあげなかったのが、
少し、異常だと思っていました。
東電の攻撃ばかりで、
おかしかったですが、信濃町の
東電病院が慶応じゃなくて徳洲会病院の
予定だったんだわ~~

4. Re:異常でした

>bunchanさん
株主総会での猪瀬氏の東電叩きはひどかったですよね。当時私は、猪瀬氏が個人の功名心に単に駆られて東電を悪者にしたんだろうと思っていました。徳州会の話が背後に絡んでいることが明らかになって、政治はおっかないと改めて感じた次第です。猪瀬氏以上に猪瀬氏に便乗するような東電たたきの報道をしてきたマスコミにこそ、反省をしてもらいたいのですが、彼らには無理ですかね。

5. 二枚舌

東電は、3.11以前から随意契約している関連会社にも、原価低減目的でかなりのコストダウンをさせていたよ。そんな中での東電病院の売却や一般開放、当時の経営陣も経営コストの圧縮のために検討しているだろうことは簡単なことだ。それを猪瀬が押しとどめさせたといったことがあれば、前知事はとんだ二枚舌ということだろ。そこに今回の5千枚円の借り入れ問題だ、状況的に見て汚職だといわれても申し開きもできないだろうな。まあ、強力なリーダーのもとで市政をつかさどる分にはいいのだろうが、いざ自身がリーダーにとなればその器に非ずというのが、はっきりしたのが今回のことだ。

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