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中国が仕掛ける「強制連行」問題には、適切なカウンターも打て!


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 中国が戦時中の日本による中国人の「強制連行」・「強制労働」に関する攻勢を強めています。そしてこの件に関連するものとして、茨木のり子氏が書かれた「りゅうりぇんれんの物語」という叙事詩があり、これがネット上でも静かに拡散しているようです。確かにこの詩が歌うことが事実だとすれば、とてつもなくむごたらしいことが戦時中に行われたということになるでしょう。全体では600行ほどからなるようですが、この詩の冒頭部分だけをご紹介します。

   劉連仁(りゅうりぇんれん)、中国のひと
   くやみごとがあって
   知り合いの家に赴くところを
   日本軍に攫われた 
   山東省の草泊(ツアオポ)という村で
   昭和十九年 九月 或る朝のこと

   りゅうりぇんれんが攫われた 
   六尺もある偉丈夫が
   鍬をもたせたらこのあたり一番の百姓が
   為すすべもなく攫われた
   山東省の苛酷に使っても持ちがいい
   このあたり一帯が
   「華人労務者移入方針」のための
   日本軍の狩場であることなどはつゆ知らず


 このようなことが本当に起こったのであれば、これはまさに強制連行と呼ぶべき蛮行だといえます。そして詳しい事情を知らない世界が、中国側から声高に訴える「強制連行」という言葉から、この詩に歌われるようなことをかつての日本が実際にやったのだろうと考えるのは、想像に難くないところです。

 では、この詩にも登場する「華人労務者移入方針」とはどのようなものだったのでしょうか。これについては、昭和17年11月27日の「華人労務者内地移入ニ関スル件」という閣議決定があり、現在ネット上でも確認できます。
華人労務者内地移入ニ関スル件

 この閣議決定の「第二 要領」の「三」には、「三、移入スル華人労務者ノ募集又ハ斡旋ハ華北労工協会ヲシテ新民会其ノ他現地機関トノ連繁ノ下ニ之ニ当ラシムルコト」との規定があり、中国人労働者の募集・斡旋を行ったのは当時の華北政府に置かれた「華北労工協会」であったことがわかります。戦争の遂行に伴って若年労働力が圧倒的に不足していた当時の日本が、労働力の不足が特に見られない華北政府に労働者の募集と斡旋を依頼する形で行われたものだと考えるべきでしょう。とすれば、詩の歌うような、日本軍が村人を襲って強制的に日本に連れてきたものとは到底考えられないということになります。

 中国人民抗日戦争記念館が戦時中に日本企業から強制労働の被害にあったとする元労働者3万4282人の名簿を公開したとの報道がありましたが、これらの労働者の名簿をどうやって整えることができたのかといえば、華北政府に残っていた資料を整理しただけであると考えれば、合点が行くのではないかと思います。端的に言えば、茨木のり子氏が詩に歌われたような事実は実際には全くなかったのに、人のよい日本人が涙ながらに語る中国人「被害者」の言う嘘にころっと騙されてしまったと考えるのが、適切ではないかと思います。

 そもそも給与水準の高い先進国に出かけて高賃金を得たいと考える人たちが多いのは当時も今も変わらないはずで、当時の日本がわざわざ村の中を歩いている青年を捕獲するようなことをしてまで強制連行しなければならなかったと考える方が不自然でしょう。そして渡った先の先進国で待ち受けている労働が、一般に過酷な3K労働であることが多いというのも、当たり前の話だろうと思います。(善悪の価値観はここでは抜きで考えます。)

 なお、当時の日本政府は移民受け入れの問題点を正しく理解しており、この閣議決定の第二 要領」の「四」には「家族ヲ同伴セシメザルコト」、「七」には「華人労務者ノ契約期間ハ原則トシテ二年トシ」との記述があります。一見過酷な条件にも見えますが、仮に人狩りをして強制連行して強制労働させるのであるならば、こうした規定は全く不要だということに着目すべきです。

 しかも、同じ「七」のところに「同一人ヲ継続使用スル場合ニ於テハ二年経過後適当ノ時期ニ於テ希望ニ依リ一時帰国セシムルコト」という規定がある他、「八」に「華人労務者ノ管理ニ関シテハ華人ノ慣習ニ急激ナル変化ヲ来サザル如ク特ニ留意スルコト」、「九」に「華人労務者ノ食事ハ米食トセズ華人労務者ノ通常食ヲ給スルモノトシ之ガ食糧ノ手当ニ付テハ内地ニ於テ特別ノ措置ヲ講ズルコト」、「十」に「労務者ノ所得ハ支那現地ニ於テ通常支払ハルベキ賃金ヲ標準トシ残留家族ニ対スル送金ヲモ考慮シテ之ヲ定ムルコト」、「十二」に「華人労務者ノ家族送金及持帰金ニ付テハ原則トシテ制限ヲ付セザルコト」といった規定も並んでおり、奴隷のごとくに使用する意図は元来日本側にはなかったことがわかります。

 日本政府は「戦時賠償は解決済み」の一点張りでこの問題に対処しようとしてますが、こうした対処は強制連行を認めた立場になるということ、従軍慰安婦等と同様にやはり戦時中に日本はひどいことをやりまくっていたという印象を国際社会に与えることになること、そのイメージダウンを狙って中国側が攻勢に出ていることについて、もっと敏感になるべきではないでしょうか。強制連行などしていないということについて、日本政府は明確に反論すべきだと考えます。

 もっとも彼らが配備されたのが炭坑などのもともと過酷な労働現場であり、戦争の遂行に伴って膨大な石炭を必要とした当時の日本においてはさらに過酷さを増した労働が現場で発生したということは恐らくあったのでしょう。それゆえに政府も説明しにくいのでしょうが、だからといって中国側の主張に対して正しく反論するということを放棄してはならないと考えます。日本人労働者も同様の過酷な労働に従事していたのであり、中国人だからということで人非人として扱ったということがないのであれば、そのこと自体も正々堂々と主張すべきです。そもそも大躍進政策や文化大革命などによって5000万人にも及ぶ人を死に至らしめただけでなく、現在においても思想犯の臓器を勝手に取り出して臓器売買ビジネスで儲けているような国家に、こんなことを言われなければならない筋合いはありません。

 日本政府は中国政府幹部が絡んだ臓器売買の実態について国際社会に明確に訴え、法輪功などの思想犯を即時釈放するように訴えるなども、カウンターとして打っていくべきです。日本政府を怒らせたら怖いという思いを中国政府にさせることを忘れるべきではありません。

 「解決済み」で逃げるような真似は今後は一切行わないようにして、明確な反論を用意することも行いながら、さらには相手側から問われている問題とは別の問題をカウンターとして提起して相手を追い込むこともやるべきだという意見にご賛同いただける方は、ブログランキングへの投票をお願いいたします。



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コメント

1. 無題

強制連行、いったいいつから流布してきたのか?記憶が不確かです。私の中学時代の歴史を教えてもらった先生は高齢で進駐軍の兵士と若い頃接していたような人だったので、昨今までの珍妙な自虐的な歴史を教わった記憶がありません。今回紹介頂いた詩は、日本人作家なんですね。吉田清治にしても、朝日新聞にしても、どうして嘘を流布するのか?不思議でたまりません。中国からの出稼ぎ労働者で強制連行では決してないことは、今回の記事では、はっきり証明して頂いたと確信しました。

2. 無題

中共の政治犯での臓器移植ビジネス、法輪功への虐待等、世界的におおいに糾弾していくべきには大賛成です。南京大虐殺30万人、支那事変3500万人、明らかにおかしな話が出てきているのには、呆れ返るばかりです。文化大革命の方が、確かに虐待虐殺事業だったには納得です。今回も大変良い記事で勉強になりました。

3. Re:無題

>グラースさん
ご評価いただき、ありがとうございます。
欧米のマスコミが中国での取材活動確保のために遠慮して書けていないことを、日本政府や日本の政治家が堂々と広報すれば、発言として取り上げてもらえるということにも気付くべきだと思います。さらに、日本政府が間接的に欧米マスコミのスポンサーになっていくことも、まじめに考えるべきだと考えます。それこそが戦後レジームからの脱却だと思うのですが、その胆力のある政治家がなかなか出てこないのが残念です。

4. コン=チゎ |ω・`)ノ|Ю

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