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商船三井の事件に日本政府は適切に対処せよ!


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 戦前の船舶の賃貸を巡って、中国の上海海事裁判所は商船三井の船舶を差し押さえるという事件が発生しました。この件に関する事件の経緯について、わかる範囲で調べてみました。

 この船は1936年に大同海運(現在の商船三井の源流の会社のうちの1つ)が1年契約で中威輪船公司から借りたものですが、契約期間中に戦時徴用されたために契約期間終了後も日本政府によって使用され、1944年に沈没したもののようです。

 この経緯からわかるのは、大同海運が結んだ契約は1937年に終わっており、以降のトラブルは日本政府との間でなされるべきものではないかということです。

 実際、中威輪船公司側は1964年に東京簡易裁判所に調停を申し立てているのですが、この相手は日本政府でした。3年ほどに及ぶ調停が不調に終わった後に、これを不服として中威輪船公司側は1970年には東京地方裁判所に損害賠償請求を提訴したものの、消滅時効の成立を理由に棄却されました。

 さて、この事件に関して、菅官房長官は「商船三井は原告との間で和解の可能性を探っていたと聞いている。突然の差し押さえ通告は極めて遺憾だ」と会見で述べましたが、以上の経緯を踏まえると、これはおかしくないでしょうか。日本政府が述べるべきは、「商船三井は大同海運を引き継いでいる会社であるが、この問題とは無関係である。大同海運と中威輪船公司との契約は1937年に切れており、それ以降は戦時徴用を行った日本政府と中威輪船公司との間の問題である。従ってどのような論理に基づいても商船三井の船舶を差し押さえるというのは異常であり、中国が真っ当な法治国家とはなっていないことを世界にさらけ出した事件だ。このような難癖をつけるやり方について、日本のみならず世界中の投資家は見過ごすべきではない。」というようなことでしょう。

 さて、中国共産党系のメディアを見ますと、賃料が支払われたのは1年だけだという記述が出てきます。大同海運が結んだ契約が1年だったわけですから、大同海運からはその間しか賃料が支払われていないのは当たり前だと思いますが、問題は大同海運との契約が満了した後に日本政府から中威輪船公司への賃料の支払いはあったのかなかったのか、沈没後の対処はどうだったのか、どういう事実背景があって1964年の調停が不調に終わったのかといったことが日本政府から明らかにされていないことです。今のところ情報開示は中国共産党系のメディアの方が多く、日本政府からの情報発信はあまりに少ないと言わざるをえません。そのために、戦前の日本が力を背景に無理矢理中国人から船を取り上げ、賃料も払わず、沈没の補償もせず、戦後の話し合いにも冷淡に対処し、これに対して中国側が重い腰を上げざるをえなかったかのような印象を、世界に向けて与えているわけです。明らかに情報戦で敗北しています。

 実際この事件に対しては、本来日本以外の国からも抗議や警告が発せられてしかるべきものだと考えますが、今のところそのような動きは見られません。それは日本がしっかりと主張すべきことを主張しないからであり、それこそが戦後レジームの象徴なのだということを、「戦後レジームからの脱却」を主張する安倍総理に、深く自覚していただきたいと、私は思いました。


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コメント

1. 良心的な中国人の取り立て屋さん

朝香様。お疲れ様です。

当事者で示談が進んでいたんでしょう。ケチ臭いこと言わずに、払ったらいいんじゃないですか。払ったら。話によれば、29億円程度とのこと。これで三井が傾くなら、話は別ですが、そうではないのでしょう。性急な強制執行には抗議するべきですが、判決の主旨についてゴタゴタ言うのは賢いとは思えません。

ちなみに良心的な中国人の取り立て屋さんと比べて「スマート」な「同盟国」の取り立て屋さんのほうはどうですか。

武田薬品、衝撃の「懲罰賠償6100億円」はわずか45分で評決された
産経新聞 4月22日(火)10時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140422-00000500-san-bus_all

トヨタ、1200億円で米司法省と和解 リコール問題
畑中徹=ニューヨーク、南日慶子
2014年3月19日22時53分
http://www.asahi.com/articles/ASG3M4483G3MUHBI00R.html

どちらが悪質で性質が悪いか、比ぶべくもありませんね。中国政府に反論するなら、同盟国の政府にも反論しなければおかしいです。

第三者の視点から本音を言わしてもらうと、戦争という不幸によって失われた財産には誠実かつ穏便に悔恨の情を表しつつ補償をし、反対に、国策によって根も葉もない嘘でたらめのメディアタックルによって下された天文学的懲罰賠償を、軍事的立場の弱い属国に対して、喰らわせるような不当判決には、徹底して国を挙げて戦うべきとは思いますね。しかし、なかなか思い通りにはいかないことも事実です。

2. 靖国の英霊に捧げる思い

靖国参拝をしてくださる日本の政権の舵を取る方たちには、

「過ちは繰り返しません。安らかにお眠りください」と不戦の誓いを念じて、戦勝国に頭を垂れて、不当賠償にカネを貢ぎ、正義よりも商売を優先するのではなく、

「ありがとうございます。皆様の犠牲に対して尊崇の念を今後とも捧げ、国を守ります」と誓い、戦争遂行に協力してくれ、心ならず犠牲を払わざるを得なかった朋友に、御礼と償いを行う者であって欲しいと思います。

それが「戦後レジーム脱却」であると理解しています。

3. 無題

驚きのニュースでありました。中共は法治国家でないことは自覚しておりましたが、韓国もまた法治国家ではありません。まさかのタンカー差し押さえの暴挙に出てくるとはただただ驚きです。今回民間会社の傭船契約から、日本政府の戦時徴用に変わっていたとのことは教えて頂いた点です。日本政府の対応になるべきことですね。そして国家賠償は日中間で解決済みですね。中韓のような国の為にISD条項が必要というのは納得出来る話です。しかしISDの様な仕組で仮に裁定したとしても中共相手では執行出来ないだろうと思えます。武力が伴わなければやはり正義は通らないのだろうと思えます。

4. ノシ

ブログ書いてるんですね
人柄が出るブログですね…
またおじゃまします~

5. (*'∇'*)

コメント失礼しますね。
ブログ見ましたよ!
なんとなく面白かったです!

6. ご無沙汰しております。

朝香さん、どうもお久しぶりです。大阪の丸一です。最近の日本の弱腰の外交姿勢、本当にイライラさせられますね。~~。筋をスッキリ通してくれるリーダー、どこかに居ませんかね・・・・・

7. Re:良心的な中国人の取り立て屋さん

>maomasamaoさん
すっかり返信が遅くなり、失礼いたしました。しばらく海外出張に行っておりました。
武田薬品やトヨタの問題も、泣き寝入りする問題ではないですね。両方とも取り上げるべきだというのは理解できます。なお、私はご指摘を受けるまで武田の事件は見落としておりました。
さて、この事件に対する戦後の日本政府の冷たい対応ぶりからすると、恐らく明らかにされていない何らかの事情があったのだろうと思います。それを隠さずに堂々と言えよと思うわけです。日本政府が中国人だからと侮って、徴用船に対するレンタル料の支払いを怠っていたとは考えにくい話です。事実がわからないので、あくまでも一つの推測にすぎませんが、日本政府は持ち主と信じる相手に誠実に支払いを行っていたのだけれども、持ち主の代表者が途中で交代したのに間違って前の代表者のところに支払いを行っていて、本来支払うべき相手に正しく支払いを行っていなかったのだということさえ考えられるわけです。我が国を非道徳国家であるかのような宣伝材料としてこの事件を持ち出してきている相手に対して、大した金額じゃないんだから払ってあげればよいというのはちょっと違うんじゃないのというのが、私の考えです。

8. Re:無題

>グラースさん
武力の問題ももちろんありますね。ただ、言論においてももっとしっかりと戦えるであろうに、なぜそれをやろうともしないのかというのは、はなはだ疑問なところです。アメリカも中国も韓国も、でっちあげを含めて相手を追い詰めるということを平気でやりますし、それこそ「グローバルスタンダード」だと思うのですが、日本政府は事実ベースであっても相手国を追い詰めることは非道徳的だと思っているのか、全くやろうとしないですよね。それはおかしな話だと思うわけです。

9. Re:ご無沙汰しております。

>丸一 高志さん
本当にお久しぶりです。すっかり連絡を怠っておりまして、失礼しました。よくこのブログを見つけてくださいました。ありがとうございます!

10. はじめまして♡さりと申します(๑╹ڡ╹๑)

ブログでいろいろ回っていたらたどり着きました(・∀・)♡とってもよかったです(๑╹ڡ╹๑) また遊びに来ますね☆彡次の記事も楽しみにしてます(≧∇≦)♪でわでわ(・∀・)♡

11. 新規記事からきました。太陽です

どうも初めてましてです。読者にならせてもらえたらと思います。

12. リアル集客の太陽です。

コメントしていきますね。お邪魔しました。コメントさせていただきました

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