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琉球新報論説委員の暴論に真正面から批判を!


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 琉球新報論説委員の松元剛氏が講演で、「冷戦が終わり仮想敵だったソ連はなくなった。自衛隊は存在意義を見いだすため、次の敵として北朝鮮や中国が喧伝されているが、もはや役割を失った自衛隊・海兵隊が沖縄にいること自体が不正義だ」とか、「中国の民間人が尖閣諸島に入って日米が反撃したら沖縄が真っ先にミサイル攻撃される。集団的自衛権の問題は沖縄が火の海になることに直結する」と主張したことが報じられました。

 松元氏は北朝鮮や中国は日本にとっての脅威ではないという認識のようです。多数の我が国の国民をスパイ養成時の日本語教師として活用するために拉致し、国際公約に違反して核兵器開発に邁進し、大陸間弾道弾さえも3年以内には開発に成功すると目されている北朝鮮についても、我が国の現実の脅威だとはみなしていないようです。拉致被害者たちが特訓して日本語が堪能になったスパイがどれほど日本に来ているかは、少し思いを致せば十分想像できる話です。北朝鮮という国家が理性的な話し合いやものの道理に従って動いているのであるなら、北朝鮮が国外で拉致事件を引き起こすことも核兵器開発に邁進することもなかったはずです。

 中国も同様です。1960年代までは日本の領土として認めてきた尖閣諸島について、豊富な海底資源の存在が指摘されると突如固有の領土だと主張し始め、近年ではその要求を絶対に譲ることのできない「核心的利益」にまで昇格させ、我が国の領海に我が物顔で侵入し、自国海域のごとくに海底資源調査まで行うまでに至っているわけですが、松元氏にはこれは日本にとっての現実の脅威だとは考えられないらしいのです。

 各国は各々が自国が国益と信じるものを守り、獲得するために、非道徳な手段に打って出ることも普通に行う存在なのだという当たり前の原理を、松元氏は全く頭に置いていないようです。中国が尖閣諸島を取りにくることはないと本気で信じているのでしょうか。あるいは、尖閣諸島なんて無人島は中国が欲しがるならあげてしまえばいいじゃないかと信じているのでしょうか。欲しがるものを黙って差し出せば、確かに武力衝突は起こりませんが、それは決して平和な状態ではないはずです。暴力団に十分なみかじめ料を支払っていれば暴力をふるわれることがないということは普通にあるでしょうが、それは決して私たちが望む平和な状態とはいえないでしょう。

 日本では全く報道されなかったと思いますが、ベトナムが実効支配を続けてきた南沙諸島を1988年に中国がまさに実力で奪い取るということが起きました。地図を見ればわかりますが、南沙諸島はとても中国の領域とは考えられないところです。


 中国はここを守備していたほとんど丸腰に近いベトナム兵に対して軍艦から砲撃を加え、64名の命を奪ってこの地の実効支配をもぎ取りました。



 松元氏は中国のこうした所業を知らないのでしょうか。仮に南沙諸島の件を知らなかったとしても、ウィグルやチベットに武力侵攻してその領土を併合し、今なお多くの悲劇が生まれていることすら知らないとすれば、ジャーナリストとして失格だという誹りを受けてもやむを得ないでしょう。

 さらに不思議なのは、「集団的自衛権の問題は沖縄が火の海になることに直結する」という主張です。もしこの主張が成り立つとすれば、それはアメリカと中国が戦火を交えるのが確実視される状況に置いてでしょう。アメリカと中国が戦火を交えた場合に、集団的自衛権により日本の自衛隊もアメリカに味方して参戦するというシナリオを考えない限り、「集団的自衛権の問題は沖縄が火の海になることに直結する」という主張は成り立たないはずです。米中は両国とも核保有大国であるという現実の中で融和的に動いており、少なくとも正面からの衝突を避ける動きをしているのが実際だという現実から相当に隔絶した認識を松元氏はお持ちのようです。

 さて、松元氏のような主張はリアリズムの世界から見ればナンセンスの極みのようなものですが、未だに日本国民の多くが日本国憲法を平和憲法だと信じているように、このような主張に賛同する国民もまだまだ多いのが実際のところかと思います。このような現実に照らした場合に、本来このような主張に対しては理路整然と真正面から批判を行うべきなのですが、「右翼」とか「反動」と呼ばれるのを恐れてか、「保守」と呼ばれる人たちにしても、常に腰の引けた対応ばかりをしてきたように感じます。南沙諸島でのベトナム兵に対する一方的で惨たらしい中国による武力行使を、大きな声で訴えてきた政治家を見たことがありません。中国が沖縄までをも自国領だと言い出していることをはっきりと繰り返して伝えている政治家も、私が知る限りではいないように思います。その結果、日本国民でこうした事実を知っている人は1%にも遠く及ばないのが実際で、その結果が平和憲法論を支えているように思います。



 我々は勇気を持ってこうしたなかなか語られることのない事実を、今後ははっきりと口にしていくべきではないでしょうか。


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コメント

1. 無題

中共の南沙諸島でのベトナム兵への攻撃は虐殺といえますね。余りに衝撃的な事実で驚きました。未だに続くチベット、ウイグル、内蒙古等も異なる民族であるにもかかわらず虐げられていることには理不尽さを感じます。沖縄の左翼マスコミの事実認識の甘さには呆れ返ります。琉球独立運動も沖縄に中国、韓国、北朝鮮の兵を駐留させようという有り得ない考え方には驚きを覚えます。今回は南沙諸島の衝撃が残りました。非武装、平和憲法では対処のしようがないことは厳然たる自明のことと改めて思いを深くしました。

2. Re:無題

>グラースさん
いつもありがとうございます。沖縄県知事選挙の件も、新たな記事で取り上げさせていただきました。
この記事を書いた直後に、ベトナムと中国の衝突がありましたね。国民も少しずつ目覚めていくと思います。ところで彼らに対して不思議に思うのは、アメリカや日本政府は徹頭徹尾信頼していないのに、中国や韓国には疑いの目をまともに向けないところです。相手が誰であれ、健全な批判精神を発揮しながら冷静に見るべきだと思うのですが。

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