記事一覧

沖縄県知事選挙への沖縄独立派の出馬に見る、国家の危機


政治 ブログランキングへ

 沖縄県知事選挙に、「1年以内の琉球国独立」を根本政策に掲げ、「安全保障政策ではアメリカ軍にすぐに退却してもらい、代わりに韓国や中国・台湾などの東アジア共同体の軍隊を置く」と訴えている大城浩詩氏が出馬すると表明したというニュースがありました。

 このことからもわかる通り、出馬を表明した大城氏は、沖縄を独立させたいという考えをはっきりと表明している人物です。

 ところで大城氏は「東アジア共同体創設機構理事長」を実は名乗っているのですが、「東アジア共同体」ってどこかで聞いたことはないでしょうか。民主党政権が誕生した時に時の鳩山首相が大きく打ち出したものに「東アジア共同体構想」というものがありましたが、実はあれと密接な関係を持つものです。大城氏は2005年に「次代の選択―沖縄発!東アジア共同体」という本を書き、民主党にこの本を渡して提言をしており、それが鳩山内閣の「東アジア共同体構想」に直結しているという経緯があります。



 以下の動画においても、大城氏は鳩山氏が主宰する「友愛フォーラム」に出席していることを、はっきりと語っておられます。(5分20秒あたりから)



 このような東アジア共同体構想は、実は自民党政権となった安倍政権も引き継いでいます。そして実際、東アジア共同体構想のもととなる日中韓FTA交渉などが安倍政権下でも進められていることは、よく知られている話です。さすがに日中韓を中心とした集団安全保障体制の構築というのは安倍政権は受け継いでいないでしょうが、この地域においての通貨の統一という鳩山政権の打ち出しポイントを否定することは行っていないようです。「いまだに完全な国際通貨になりきれていない円と、将来は国際通貨になりうる人民元が協力して、東アジアにドルやユーロと共存できるような共通通貨をつくる必要」があり、そのためには「国家主権の一部を永久に放棄することが必要となる」と、著書の「通貨の興亡」で主張されている黒田東彦氏を金融政策の要である日銀総裁に選んでいることからも、そのことは十分伺えます。

 やや脱線しましたが、私が言いたいのは大城氏の主張はかなりの程度で日本の政治の中枢に取り入れられているといえるのではないかということです。実際、沖縄振興策ということで、2011年から沖縄を最初に訪れる中国人観光客にはその後3年間に渡って日本へ何度でも入国できる数次ビザを発給し、しかも今まで15日が滞在期間の期限であったのを90日まで延長するという、国家安全保障の観点でかなり問題のある制度さえ、実施に移されています。つまり国家安全保障を大きく犠牲にしながらも特別待遇を与えるほどの優遇策を、日本政府は沖縄に対して実施してきたわけです。

 こういうことが普通に実現される中での「独立運動」が、世界中の一般的な独立運動とは全く性質の違うものであることは、言うまでもないでしょう。中国国内でのチベットやウィグルの独立運動などを考えてみればわかるはずです。独立活動家に言論の自由がないのは当たり前で、彼らは自らの命さえ普通に奪われる危険に直面しながらも、理不尽な外部民族による支配から脱却しようと試みるものです。しかし、大城氏は日本の政治中枢に自分たちの主張を国家安全保障を揺るがすレベルまで受け入れてもらうことを行いながら、それでもなおかつ独立を指向しているというのです。

 本来「自由」とは厳しい責任を伴うものでなければならないはずですが、現在の日本では残念ながら無責任にものごとを語ることも「言論の自由」のもとに許されています。たとえ虚偽であったとしても責任を取らなくてもいいという「言論の自由」が、マスコミにおいてすら大手を振っている中で、国家という重要な枠組みを安易に否定する言説まで「自由」に語ることができるようになっているということでしょう。そうした日本的野放図のあだ花が、大城氏の沖縄県知事選挙への出馬だと見ればよいのではないかと思います。

 本稿で紹介したYouTubeの画像は、大城氏と比嘉康文氏との対談となっておりますが、大城氏は比嘉氏を「地元のオピニオンリーダーとして著名」として紹介しています。比嘉氏は元『沖縄タイムズ』記者であり、彼がどれだけ自由に自らの主張を語ってくることができたか、考えていただきたいものです。『沖縄タイムズ』は支配的影響力を沖縄において持ってきたマスメディアであり、その反日偏向ぶりは朝日新聞さえもかすむほどのレベルです。

 メディアにおける支配的影響力すら持ちながら、彼らが未だに自分たちを被害者の立場に置き、安直に独立を叫ぶという構図は、端的に言って甘え以外の何ものでもないでしょう。「安全保障政策ではアメリカ軍にすぐに退却してもらい、代わりに韓国や中国・台湾などの東アジア共同体の軍隊を置く」という主張がどれだけ荒唐無稽なものであるかについての現実的な思考すらないわけです。

 このような甘えた言説が大手を振って語られる現実に、国家が溶けていく危機が如実に表れていると考えます。放送法に示されているようなマスコミが守るべき原則が守られているかどうかをチェックし、違反事例については根拠を明確にした上で容赦なく叩き潰していくようなことを、政府はしっかりと行動に移すべきです。「右傾化だ」とか「軍国主義の復活だ」とかという無根拠な批判がわき上がるのを恐れて、こうした根本の道理を棚上げにしてきたことが問題の根源にあることから、私たちは目をそらすべきではないと考えます。


政治 ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメント

1. まさに正論ですね

いつも拝読させていただいております。
ブログ主さまの主張は正鵠を得た正論であるといつも感じています。
このまま官邸のHPよりメールしてはいかがですか?実名投稿であれば官僚やスタッフは、国民からの声としてそれなりに真摯に受け止めるとのことです。ぼくも官邸や省庁などの公的機関にしばしば実名メールを行っています。いわゆるメール凸ってやつですかね(^^;;
あとFBでシェアさせていただいてよろしいですか?

2. Re:まさに正論ですね

>さむらいさん
ご共感いただき、ありがとうございます!
私もかなりの頻度で官邸などにメールをしております。今のところ、効果は残念ながら感じませんが。(笑)
FBでのシェアは、私に断らずともどんどん行っていただいて結構です。ご丁寧なメール、ありがとうございました。

3. 無題

琉球独立運動については以前から、坂東忠信さんのブログ、facebookで情報を得ていました。東京都内で独立パレードを計画しているとの話に驚いていました。未だ実施されていないことは幸いなところです。たしかに左派は反米は強硬に主張しますが、人権侵害の強権国家の中共について甘い認識であることに呆れ果てるところであります。

4. 無題

ご返信ありがとうございます。官邸などへの意見は匿名でなければそれなりに見てもらえてるようなので、リアクションの少なさに凹む必要はなさそうです(^^;;
一人一人が凸(特)攻隊となって地道にやってゆき、一人でも多くの賛同者を増やしていくしかないですよね。
問題意識を持っているどうし(同志)、頑張っていきましょう!
これからもブログ参照、引用させていただきますね。

5. Re:無題

>グラースさん
彼らには、ニコニコした人のいい中国人が近づいて、「あなたたちのつらい気持ちは私たちにもわかります」なんて、言ってたりするんじゃないかと思います。そういうのを世間では「工作」というのですが。(笑)

6. Re:無題

>さむらいさん
ありがとうございます。では、凹まずに意見の提言をしていこうと思います。ともに頑張りましょう!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

朝香豊AY

Author:朝香豊AY
FC2ブログへようこそ!