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集団的自衛権で神学論争をしている暇はない!


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 集団的自衛権を巡って、未だに不毛な議論が続けられていることには、大変大きな危機感を抱きます。

 筋論としては、解釈改憲でなし崩し的に集団的自衛権の公使容認に向かうのは不適切という議論は理解できます。私もそれが筋であり、抜本的な憲法改正を行っていくことは不可避であるとも思います。しかし、現実の危機は私たちに時間的猶予を与えないで迫っているのではないでしょうか。この点から目をそらすべきではありません。

 私が集団的自衛権の容認に早く動くべきだというのは、当然ながら中国が凶暴な刃を剥き出しにしてきたからに他なりません。パラセル諸島(西沙諸島)での中国の一方的な石油掘削の開始、スプラトリー諸島(南沙諸島)への滑走路建設への布石と考えられる埋め立て作業の開始など、やりたい放題のことをやり始めました。パラセル諸島とスプラトリー諸島の位置は、以下の地図でご確認下さい。




 仮にスプラトリー諸島での滑走路建設が完了し、同諸島までの制空権を中国が完全に握ったという事態を考えてみてもらいたいのです。中東から日本に運ばれてくる原油や天然ガスは南シナ海を通って来ていることを考えれば、我が国のエネルギー安全保障の首根っこを中国によって押さえられてしまうということを直ちに意味するわけです。

 なぜ中国がここまで横暴になったのでしょうか。アメリカの軍事パワーが衰退して、世界の警察としての役割を果たせなくなったことを見越しているからです。その結果として各地で様々な紛争が勃発し、それがさらにアメリカにそれぞれの紛争へ介入する力を失わせています。さらにこうした紛争の中でアメリカはウクライナ紛争をこそ特別なものとみなし、ロシアを追い詰めることに現在最大の力を割いており、南シナ海の問題にはアメリカは手が出せなくなっているということを、冷静に計算しているのでしょう。アメリカにウクライナに目を向けさせるという中国の工作が成功しているという側面もあるかと思います。

 確かにケリー国務長官は中国を名指しで批判しましたが、一方的な現状変更を容認しない立場から米軍を動かすといった発言は行わず、「平和的に問題が解決されることを望む」と述べたにすぎません。アメリカは中国の横暴に対して、実に腰の引けた対応しかできていないわけです。

 このアメリカのパワー低下を東アジアにおいて補う役割が日本に求められているのは明らかでしょう。親中派が跋扈し、首相がいまだに中国を名指しで仮想敵国だと明言することが許されない政治状況の中で、このような現実についてあからさまに語るのは未だに政治的にはタブーなのでしょうが、我が国の安全と生存のことをまじめに考えれば、この現実から目をそらすわけにはいかなくなっています。

 集団的自衛権は米国との関係のみならず、中国・韓国・北朝鮮を除く東アジア・東南アジア諸国全体との関係で考えるべきものでしょう。そして、東アジアで唯一中国とパワーの観点で対峙しうる能力を持った日本の姿勢転換を、こうした諸国も望んでいるでしょう。

 日本政府はベトナムやフィリピンやインドネシアやマレーシアとも将来的には安保条約を結ぶことを念頭に、こうした諸国に対する働きかけを行い、日本の集団的自衛権容認の方向を歓迎する旨の声明を、これらの政府から相次いで発表してもらうよう、働きかけを行うべきだと考えます。

こういう点で、安倍総理の集団的自衛権についての記者会見については、自らの手足を縛るものとなってしまい、残念に思いました。未だにこうならざるをえないのが、我が国の現実であるということを考えると、やるせない思いです。


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コメント

1. 無題

我が国、アジアにとって安全保障上もっとも憂慮しなければならない国は中国であるとはっきりさせなければならないと思います。エネルギー安全保障、海上交通シーレーン等のことは学校教育では全く触れることもないですね。大人も社会問題、経済情勢、世界情勢等学ばなければなりませんが、既存の新聞、テレビ等のマスコミ媒体にはあまり期待出来ないところであります。

2. Re:無題

>グラースさん

まさにグラースさんのおっしゃる通りですね。さらに言えば、今後の世界全体にとっても最大の脅威こそが中国であるという事実に、欧米にも目覚めていただく必要があるかと思います。中国の本質を理解していないまま進むことが招く世界の不幸について、我々自身がしっかりと理解するとともに、これをしっかりと世界に広報していく戦略こそが求められているということになるのではないでしょうか。

3. 中国人の親戚が・・・

こんにちは♪

相変わらず、横道に反れますが・・・

オバマさんの奥さんの弟さんのお嫁さんが中国人との話も聞きますが・・・

先日の日本訪問の時も、奥さんと子供さんは同行せずに、中国に居たとか、いないとか(どっちなんだ(笑))


ちょっと陳腐な発想ですが、そんなことも中国の好き勝手ぶりの拍車をかけているのでは!!って、それはないかぁ~(笑)


どちらにせよ、今のベトナムとの抗争!?しかり、中国を何とかしないといけないのは周知のこと。


中国人が、日本に多く来日するようになってか、どうかは分からないけど、日本人が自分勝手になってきたのは、中国人の真似するしたのでは!?と、思うのは都合がよいかな!?(笑)

真剣に考えて頂きたいので。
集団的自衛権のことを・・・


4. Re:中国人の親戚が・・・

>アクアさん
オバマの異母弟の奥さんが中国人で、弟も中国在住6年らしいです。
ミシェル夫人が中国に滞在したのは、オバマの日本訪問よりかなり前の段階ですね。3月19日から26日の間です。
中国は欧米メディアに多額の広告料を支払いながら、人的交流を拡大しています。政界に対しても多額の資金を使ってロビーイングを進め、もっとも反中的と言われる国防総省にすら親中派勢力を大きくすることに成功しています。従って、オバマ個人がというよりも、アメリカの政財界やメディア全体がかなり親中に染め上げられており、その中で外交方針も決まるに至っていると考えた方がよいかと思います。
そもそも尖閣諸島を同盟国である日本の領土と明言することさえしないところに、現在の米中関係のあり方を見ることができます。
もちろん、アメリカの内部にも中国を警戒する意見はあるのですが、現在の力関係では負けているというのが実情です。このアメリカ内部の力関係を変えるのに日本は何ができるのかもまた、私たちが真剣に取り組まなければならない課題なんでしょうね。

5. (´∀`*)ノ< こんにちはー!

ブログ読ませてもらいました☆
文章の書き方がすっごくお上手ですねっ☆
私もブログ書いてるので(下手ですが…)よければ遊びに来てください。

6. いいねをありがとうございます。

何だかミュージシャンのASKAさんの覚せい剤逮捕報道をやたら強調して、集団的自衛権の議論をすっ飛ばそうとする思惑を感じてしまいます。

無知な国民の目線をそらすために、今も泳がされている有名人が居るのかも知れませんね~~

7. Re:いいねをありがとうございます。

>丸一 高志さん
中国とベトナムの衝突もありましたし、政府としてはむしろ今の時期の集団的自衛権の話題は好都合だったようにも思えるのですが、私に見落としがありますかね。

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