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外国人労働力への安易な依存に反対する


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 欧州連合(EU)の欧州議会選挙で、フランスの国民戦線がフランスの有権者の4分の1余りからの支持を得て同国の首位政党となる見込みであるとわかり、フランスの政界に激震が走っていることを、マスコミが一斉に報じました。

 マスコミはすべてこの国民戦線のことを「極右政党」と表現し、あたかもきわめて極端で過激で危険な政党であるかのような印象を与えようとしていますが、この国民戦線とは一体どのような政党なのでしょうか。ウィキペディアで「国民戦線」を調べてみると、以下のような政策を掲げていることがわかります。
 
移民の制限。ただし、フランスの文化を尊重、保護する移民は拒まない。
たとえフランス国籍を持つ移民や移民二世・三世でも、犯罪を行った場合は出身国へ強制送還させる。
伝統的な生活様式を保護する。特に農民を尊重する。
フランス国内のモスク建設の停止。
麻薬の密売人や、小児性愛などの性犯罪者、母親による児童虐待、殺人者、テロリストを特に対象として、死刑を復活させる。
公務員の削減。
減税。
極左に操られているような団体に対する補助金の廃止。
放任主義を減らし、道徳の復権をはかる。
犯罪者や移民には寛容ゼロ (tolérance zéro) で臨む。
同性カップルもパートナーシップを結べる民事連帯契約法の廃止。
国籍に関してはいわゆる血統主義を採用する。


 政策の概要から読み取れるのは、伝統的なフランス文化とフランス人を大切にし、これらと相容れないものについては厳しく取り締まるという立場だろうということです。「極右」というと政治主張のためにはテロをも辞さないという感じのイメージがありますが、むしろ犯罪に対して非常に厳しい態度であるのが特徴であるともいえるでしょう。

 国民戦線の躍進から、私たちは何を学べるでしょうか。

 人間を単なる労働力として見れば、足りない数のところを外部から補っていくというのは極めて自然な発想かもしれません。しかし人間は労働力を提供するだけでなく、それぞれの文化的背景を持ち、類似の背景を持つ者同士が群れるような存在でもあります。しかも彼らがずっと低賃金に甘んじてくれるとは限りません。むしろそのような立場からできれば脱却したいと思うのが普通でしょう。ここから考えれば、金が儲かるなら犯罪ともつながるブラックマーケットであったとしても流入していきいというインセンティブは、もとよりあると考えるべきでしょう。彼らは独自の「シマ」を作り上げ、そこに新たな仲間を呼び込みながら、「シマ」をより強固なものにしていこうとするという流れも当然あるでしょう。3K労働を低賃金の外国人に代替させようという発想には、そのような労働についている外国人を蔑んで見ていく傾向が私たちの中に生まれる、すなわち外国人差別を助長する傾向があるだけでなく、彼らを裏社会へと動かし、犯罪の温床を育てていく流れも当然あるということにも気付いているべきだと考えます。

 また、仮に裏社会ではなく表社会であったとしても、そこにおいて彼らの「シマ」が大きくなった場合に、私たち日本人はそんな職場に近づきたいと思うでしょうか。例えば中国人が多数を占め、中国語が行き交って仕事が進んでいくような職場に、敢えて飛び込んでいこうと思う日本人がそれほどいるとは思えません。そしてそのような「シマ」が広がっていった時に、そこで製造されるものはもはや日本品質を満たすものではなくなっている可能性すら考えておかなければならないのではないかと思います。

 このように外国人労働力に頼り出して以降をリアリティを持って眺めていけば、取り扱うのが非常に難しい社会が出現していくことを覚悟せねばなりませんし、そのような難しい社会がフランスに実際に出現してしまったことが、今回の国民戦線の躍進に直結していると捉えるのが筋だと思います。

 フランス国民が突きつけた結論を、私たち日本人はどう受け止めるべきでしょうか。日本社会を守るためにも、安直な外国人労働力への依存は絶対にやめるべきだと、私は考えます。


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コメント

1. 無題

ユーロで移民政策反対する党派の勢力が拡大する傾向には現在の雇用状況、経済情勢の悪いときにはしごく当たり前だと思います。各国それぞれ自国の経済情勢を好転させるように努力すべきですし、自国の労働者を保護する施策をとるべきだと思います。その為には重商主義的な外需依存は控えるべきですし、過度なグローバル化は各国協調で制限していくべきだと思います。

2. Re:無題

>グラースさん
ナショナリズムとグローバリズムの対立が先鋭化してきたのでしょうね。イギリスでも2大政党どころか、3番手にも入っていなかった独立党が最大得票を得るという状況で、政治に地殻変動が生まれているのがわかります。世界史的な変化を感じます。

3. はじめまして、SARAと申します

色んな所から飛んできちゃいました☆彡せっかくなのでコメント残していきますね(*´ω`)次回も見に来ますね!頑張ってくださいね!では~(=゚ω゚)ノ

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