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米中対立時代への移行


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 中国人民解放軍サイバー戦部隊の将校5人が米国で起訴されたのは皆さんもよくご存知だと思いますが、これに対して中国が反撃に出ています。

 中国政府がマイクロソフトのウィンドウズ8を政府機関での採用から外すと表明した他、中国の銀行のサーバからIBM製品を除外することを検討していることも報じられました。さらにシスコシステムズもルータにバックドアを仕掛けて米政府のスパイ行為に加担しているとの非難を中国政府は行い、シスコ製品を中国から今後除外していく姿勢をほのめかしました。米企業には大きな打撃です。

 それどころか、新華社は 1)米国は世界中を対象に広範囲な秘密監視をおこなっている 2)米国は中国を秘密監視の一番のターゲットにしている 3)米国の秘密監視プログラムの汚い実態 4)世界中の非難にさらされる米国の世界的監視プログラム という4つの章立てから構成される “The United States’ Global Surveillance Record”(米国の世界的監視網の記録)と題する長文の報告まで掲載しました。
The United States’ Global Surveillance Record

 アメリカが中国が行うサイバー攻撃に厳しい態度で臨むなら、これに対して中国政府も反撃を行い、アメリカ企業に打撃を与えていくぞと脅したという構図だととればよいかと思います。但し、アメリカは日本とは違いますから、こうした脅しにひるむことは考えにくいでしょう。

 さて、自衛隊機に対する中国戦闘機の異常接近のみならず、パラセル諸島での石油掘削の強行やスプラトリー諸島での飛行場建設への動きなど、最近中国の強気の姿勢が目立っています。これらは必ずしも習近平政権の計算された戦略に基づくものではなく、習近平が中国全体を制御できていないことの証しでもあるようですが、何であるにせよ、中国が対外強硬姿勢から転換する可能性はほぼないと見て間違いないと思います。その結果、米中の融和的な時代は終わりを告げ、今後は米中対立の構図が徐々にくっきりしてくることになるのではないでしょうか。

 これは日本にとっては大きなチャンスでしょう。対中包囲網を強化する情報工作を押し広げ、この点で日本が頼りになる戦略パートナーであることを打ち出し、日本が自立した国家に脱皮した方がアメリカにとっても都合がいいことを理解させるために、日本が能動的に動いていくことが非常に重要になると思います。


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コメント

1. 吉凶・・・どちら!?

こんにちは♪

最近は親中家がアメリカ政府の中にも広まっていると教えて頂きましたが、

この中国の対応は、中国らしいと言えばそうですが、許せないことですよね。(アメリカからすると)

このトラブルを日本政府はどうするか!?
吉凶、どうですか・・・ですね。

集団的自衛権も早く決めないと・・・スピードも肝心ですよね。

2. 無題

国際的な戦略面で対立しながら、中国は米国の国債を大量に保有しており、米国は共産党幹部の資産情報をおさえている。金融面では互いの弱点を握っている構図がありますからね。対日本という部分では利害が一致する可能性もあり日本としては警戒が必要とともに、早いとこ米国依存からの脱却を図るべきだと思います。

3. Re:吉凶・・・どちら!?

>アクアさん
アメリカの中には核兵器大国である中国とは根本的に対立すべきではないという考えがもともとあり、その上に中国がマスコミのみならず政治家や役人まで取り込む策を講じ、これはかなり成功してきたともいえます。この結果、日本を信頼できるパートナーとして位置づけて日本とともに中国を封じ込めるという戦略は、アメリカの中ではマイナーな立場に陥っていました。この力関係を変えられる可能性が広がってきたのは、見逃すべきではないですね。
アクアさんがおっしゃる「体幹」が問われる事態になってきたかと思います。

4. Re:無題

>さむらいさん
おっしゃる通りで、このチャンスをうまく活かして日本が独立国として一人前に振る舞える環境をどう作っていくかが大切だと思います。

なお、米国債は米ドル建てですので、実は思われているほど中国は強い立場にあるわけではありません。早い話が中国が米国債を売り浴びせたとしたら、同額をFRBが買い向かうこともできます。インフレ傾向は生まれるでしょうが、アメリカに致命的ダメージを与えられるほどの力はないと思った方がよいかと思います。それを言ったら、同じく米国債を大量に保有している日本もそうなんですけれどね。

中国人の資産情報を抑えているアメリカの方が、実質的な統御能力では圧倒的に上だということになるかと思います。

5. はじめましてっ

時々ブログ読ませて頂いてました。僕は気になる記事を日々探すのが日課になっています。また更新楽しみにしてます!

6. 無題

今回の中国政府官僚の関わった事件でアメリカの国防総省ばかりでなく、親中的な国務省や世論も中国の危険性について認識して貰えれば幸いと思います。

7. ついつい初コメ~♪

はじめましてfreelife敬子と言います★早速記事よんじゃいました~((o(´∀`)o))他の記事も読みますね☆私は自由に生きるノマドライフをメインに記事を書いてまーす★★良かったら遊びに来てくださいね^^

8. Re:無題

>グラースさん
なかなか一気にはいかないのでしょうが、中国の異質性について明らかに警戒心を高め始めたところだろうと思います。数年で劇的な変化が起こるように思っています。GDPの水準からしても米国の脅威になりそうにないロシアを目の敵にするよりも、現実の脅威となってきた中国をターゲットにする方が米国の利益に資するということを、日本政府はしっかりと説得する必要があるように思っています。

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