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総理のゴルフは批判されるべきものか?


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 広島市での土砂災害と関連して、開始一時間ほどで中断したとはいえ、ゴルフをしに行った安倍総理に対して、野党の側からは厳しい意見が出ています。こうした意見は適切なのものでしょうか。

 報道によれば広島市でこの災害が起こったのは8月20日の未明(午前3時半頃)とのことでしたが、政府が首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置したのは午前4時20分のことでした。政府の初動対応はかなり迅速だったことがわかります。

 また例えば、テレビ朝日の初期の報道を確認しますと、「子ども2人が土砂で生き埋め 2歳男児が心肺停止」との報道が出たのが20日の午前6時50分、「広島の住宅街で土砂崩れ 4人が生き埋め」との報道が流れたのが20日の午前8時05分となっています。首相がゴルフのために別荘を出たのが7時20分過ぎ、ゴルフを開始したのが8時02分、ゴルフを切り上げたのが8時59分です。つまり、迅速性という観点では報道よりは当然早かったでしょうが、情報量の面では当初の報道と同程度のことしか総理に伝えられていなかった可能性が高いということを念頭において総理の行動を観察すると、決して非合理だとは思えないわけです。私たちは結果的に50人以上が亡くなる大災害となったことを知って、これほどの大災害なのにゴルフを行って初動体制に問題があったのではないかと批判しているわけですが、20日朝の段階では「子ども2人が土砂で生き埋め 2歳男児が心肺停止」とか「広島の住宅街で土砂崩れ 4人が生き埋め」という報道が流れていたのであり、これほど甚大な災害なんだということは安倍総理もわかっていなかったであろうということは冷静に見ておきたいところです。

 そんな話をすると、「常に最悪の結果を考えて行動すべきであり、この点で安倍総理に甘さがあったのは否めない」との反論が恐らくあるでしょう。そのような方にお尋ねしたいのですが、20日に広島の土砂災害が発生するまでにどのくらいの大規模災害が予想される事態が発生していたでしょうか。かなり粗いものですが、時系列で追ってみましょう。

8月9日 四国で記録的豪雨(8月9日以前より続く)
8月10日 三重県全域で大雨特別警報/栃木県で竜巻発生で460棟以上に被害
8月11日 安芸市で防波堤崩落/山梨で県道が通行止め112名孤立化/羅臼町で土砂崩れ
8月16日 京都市や羽咋市など各地で豪雨発生
8月17日 高山市で橋が流される豪雨発生
8月18日 福知山市で1000棟以上の浸水発生
8月19日 川副町などで豪雨発生
8月20日 広島の土砂災害発生

 8月12日~15日を除けば、毎日それなりのことが起こってきたことがわかります。結果的には広島ほどの事故にはなりませんでしたが、無視できない規模の災害でもどこかで日々発生していると言ってもよいほどです。その1つ1つに総理が最優先で取り組まないといけないと考えるのは、かなり無理があるのではないでしょうか。なお、自衛隊の出動は20日午前7時40分から順次始まり、当日中に600人の隊員が現場に投入されました。この対応が決して遅いとは私には思えません。

 「こういう時だからこそ(安倍総理は)官邸や公邸に詰めて情報収集に当たるべきだ」と民主党の海江田代表は言いましたが、総理は災害対策のエキスパートではありません。むしろ総理は災害対策に関して特別な知見は持っていないと考える方が妥当であり、エキスパートの考えることにむしろ口出ししない方がよいはずです。信頼の置ける災害対策のエキスパートに全権を委ねて迅速で的確な対応を行わせるというやり方の方が遥かに適切でしょう。東日本大震災の時にマスコミ受けを狙って陣頭指揮にこだわった菅直人総理(当時)が、福島第一原発の対応で大混乱を引き起こし、事故の拡大につながったことを、管内閣の閣僚であった海江田氏はどう思ってこのような発言を行っているのでしょうか。

 そもそも近年数多く発生している自然災害は、土建屋へのバラマキをなくすべきだとして公共事業を切り詰めてきた、ここ20年ほどの公共事業叩きの結果という側面がかなり強いのは、今更言うまでもないでしょう。この点ではマスコミや自民党には当然大きな責任がありますが、事業仕分けを徹底して災害対策費用の予算計上を認めなかった点で、民主党にも非常に重大な責任があるはずです。

  民主党の大畠幹事長が現地視察に行ったことに「野党の議員が行って何の意味があるのか」とか「現場の混乱を避けるためにはむしろ視察を控えるべきだ」という批判もあるようですが、自分たちの行った事業仕分けの間違いを確認して党の路線を転換する役割を果たしてくれるのであれば、行った意味はあるかと思います。しかしながら、「安倍晋三首相の政治姿勢が問われる」との発言に見られるように、単にゴルフを行った安倍総理を批判するのに利用したいだけの行動であるのがミエミエであり、政治的な志の低さにはげんなりしました。そもそもゴルフは単なる娯楽なのではなく、政治的根回しなどにも利用される重要な機会でもあるでしょう。そんなことは政治家であれば当然わかっているはずなのに、敢えてこの点を無視して発言を行っているところにも、私は不愉快さを感じます。

 問題の本質は総理が他のどんなことよりも災害対策を優先して陣頭指揮をとったかどうかには全くありません。情報が少しずつ集まって被害の大きさの実情がどんどん見えてくるのに従って、それにふさわしい対応に逐次変化させていく対応が取れていたかどうかの方が遥かに大切な問題です。この点では安倍内閣の対応は大きな誤りを犯したとは思えません。しかしながらそれ以上に大きな問題は防災政策が予算削減によって機能不全に陥っていることなのだということを明確に見据え、抜本的な政策転換を図っていくことが重要だとはいえないでしょうか。


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コメント

1. 無題

最後のマトメが全てですね

事が起こった時も大事ですが、未然に事を防ぐという事を評価しなければ・・・

政治家・国民ともに出来ているとは言い難いですね

2. Re:無題

>鼻毛《アベ不支持会員No.2》さん
コメント、ありがとうございます。
防災予算を抜本的に増やして災害の未然防止を考えることは行わないで、事後の対応で見栄えが悪い対応を行ったということを非難しているという構図は、実に皮肉で漫画的だと思います。あまりにレベルの低い政治的な動きにはげんなりですね。

3. はじめまして♪ゆうと申します(^^)

色々なブログ読んでるんですが、朝香豊さんのブログはセンスがあってとても素敵だと思います☆
私もブログ書いてるんですが…なかなか難しいですよね(^^;)是非私のブログにも遊びにきてくださいっ!
またきますね!

4. 無題

はじめまして。
東日本大震災の初動対応であれだけの失態をおかした民主党に批判されるいわれはないです。
総理がゴルフしようが、ボーリングしようが、寝てようが・・・
官邸には危機管理の対策が取られていたわけで、批判される必要はない!!

5. Re:無題

>敬皇神風会さん
まさにその通りですね。集団的自衛権でも民主党は自民党を批判していますが、集団的自衛権の検討を始めたのは民主党政権時代で、安倍内閣はそれを引き継いだ側面もあるのに、そんなことは一切無視で自民批判ですからね。ひどい話だと思います。

6. Re:Re:無題

>朝香豊さん

分かります!!
民主党時代より、安倍政権の方がよっぽど国民のためのことやってくれてます!
集団的自衛権だって、主権国家として、祖国を守るのは当然だし、武力持つことは当然じゃないですか?
「戦争が始まる!」なんて、野党は言ってますが
軍隊作って戦争始まるなら、今ごろ、世界中戦争してない国はないことになりますよw

消費税も、民主・自民・公明で3党合意しながら
国会では、消費増税批判を繰り返す海江田代表。。。 
あげなくてはならない税金なら、仕方ないでしょ??
あんたらの時代に決めたでしょ?
って言いたいですね

7. Re:Re:Re:無題

>純ノ介さん
おっしゃる通りで、安全保障や外交において、安倍政権が目覚ましい活躍をしているのは、やはり正当に評価すべきですよね。少なくとも民主党があーだこーだと言える筋ではないですよね。消費税にしても、少なくとも民主党に偉そうなことを言える資格は全くないというのもその通りだと思います。
ただ、安倍政権の経済政策ついては私はほとんど賛成できず、消費税増税は明らかに失敗だったわけですから、むしろ減税を考えた方がいいんじゃないかとさえ思っている次第です。
このあたりは陳腐な話になりそうかなと思って書かずにきましたが、腰を据えて記事を書いてみようかと思います。

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