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シェールバブルの崩壊を予期すべき時が来た!


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 原油価格の下落を受けて、産油国でエネルギーの輸出比率が極めて高いロシアの経済状態が悪化するとの見方から、ルーブルの下落が続いています。ロシア中央銀行はルーブルの下落に歯止めをかけるために政策金利を10.5%から17%へ大幅に引き上げましたが、一部の銀行では外貨不足からルーブルから外貨への両替ができなくなる事態も発生し、ルーブル売りの動きは止まっていないようです。

 こうして見ると、アメリカの対ロ包囲網が大きな効果を挙げているように見えますが、しかし現実にはこの対ロ包囲網が肝心要のアメリカ経済にも大きな打撃を与えているようです。ロイターは2014年10月21日付の記事で「原油価格80ドル割れなら米シェールオイルの1/3が採算割れ」との記事を掲載していました。ところが原油価格はすでに60ドル割れも始まっており、米シェールオイルの収益性に大きなダメージを与えているはずです。

 採算割れが起こっているなら生産量を絞ればよいじゃないかと考えがちですが、そこはそう簡単にいかないわけです。というのは、米シェールオイルの業者は高利回りのジャンク債を発行して石油開発を行っているからです。利息と元本をしっかりと支払って行くためには、石油の生産を行って現金に換えるしか方法がないわけです。生産性の低い鉱床での生産を引き下げることは可能だとしても、その分を生産性の高い鉱床での増産で賄わなければ、資金がショートしてしまうわけです。2008年当時では、アメリカの産油量は日量700万バレル程度でしたが、シェールオイルの生産の急拡大によって日量1000万バレルを突破し、何とあのサウジアラビアに匹敵するほどの産油量を生み出すに至っているわけです。



 さて、こうした米シェールオイルやシェールガスの業者の発行したジャンク債の保有状況はどうなっているでしょうか。実はサブプライムローンの時と同様に、集めたジャンク債を切り分けてCBO(社債担保証券)として販売しています。原油価格が高値を維持していれば倒産するシェールオイル業者はほんの一部でしょうから、確かに危険が分散されて比較的安定した証券となっていたでしょうが、原油価格の想定外の低迷によって大半のシェールオイル業者の経営の継続に疑問符が付くようになってしまっては、CBOが根本的に破綻する事態も考えなければなりません。サブプライムローン債権は1兆3000億ドルあったとされているのに対して、シェールオイルやシェールガス関連のジャンク債の規模は3000億ドル程度と幾分小さいですが、それでもかなり大きな衝撃が走ることは十分予想できます。

 現在中国では中小企業の倒産が広がる中、これに資金を貸してきた信用保証会社も相次いで倒産し始めており、バブルの崩壊が次第に姿をはっきりと見せ始めています。こうした流れとシェールオイル関連のCBOの破綻が相乗効果を生み出す可能性も、私たちは見ておかなくてはなりません。

 米オバマ政権はロシア包囲網として石油価格の引き下げを画策したのでしょうが、それが自国のシェールバブルの崩壊を招き、世界経済を奈落の底に突き落とす結果をもたらす可能性はかなり高くなってきたと感じます。


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コメント

1. どーもです^_^なみと申します☆

どーも☆久しぶりに色んな記事を見て回っていました☆私も、もっと見やすいブログにしていこうと思いました!ありがとうございます♪私は元々別のブログやってたんですがこれからはアメブロも頑張ろうと思っています☆

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