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安堵はしたが、釈然としない与那国島での住民投票


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 与那国島への自衛隊配備に関して住民投票が行われ、賛成632票、反対445票で、賛成派が多数となりました。投票結果には安堵しましたが、釈然としないものを様々に感じた住民投票でした。

 釈然としないことの第一は、国家の安全保障に関わる事項について、一地方の住民投票によって賛否を問うということが適切なことかどうかという点です。法的拘束力はないとはいえ、国家の安全保障政策に対してノーを突きつける投票結果が出た場合に、政府がそれを無視するというのはなかなか難しいものとなります。今回の条例は、当然ながら与那国町議会が制定したものであるわけですが、議会はなぜ法的拘束力を持ちえないこのような条例を敢えて用意したかといえば、投票結果を政府が無視するということには大きな困難がつきまとうことを理解していたからでしょう。

 しかも、国家の安全保障に関わることについては、総論賛成・各論反対ということがおきがちです。対中国との関係から抑止力としての国防力は必要であるとは認めつつも、現実に基地が自分たちの町にやってくるということになると、それについては反対したい気持ちを持つのは当然ではないかと思います。総論レベルで必要と認められることについて各論レベルでの議論によって賛否を尋ねるということの不合理さを、私は感じるわけです。

 釈然としないことの第二は、外国人に住民投票を認めたという点です。私は例外的な事例については、地方自治体が定める条例において永住資格を持つ外国人が住民投票に参加させてよい場合もありうるということは、一応は理解しているつもりです。しかしながらそのような事例はまさに例外なのであって、少なくとも我が国の安全保障の根幹に関わるような事案について外国人に投票権を認めるというのは、あってはならない話だと考えます。

 釈然としないことの第三は、中学生を含む未成年に投票を認めたという点です。過去を振り返りますと、私自身は中学生の頃に自分に選挙権がないことに不満を持っていたことがあります。当時から政治に対して高い興味と関心を持っていたので、政治に関心を持たない成人よりも自分の方が選挙権を持つに値するという尊大な考え方をしていたわけです。しかし50歳を超えた現在では、選挙権はむしろ25歳か30歳まで年齢を引き上げた方がよいのではないかとさえ感じるようになりました。世の中の動きが肌感覚としてわかってくるのは、それなりの人生経験を踏まえてからだということに、徐々に気付いてきたからです。一方的な立場から善悪について説かれた時に、中学生は人生経験をもとにしてそれに対する疑問を感じることはなかなかできないでしょう。そうした大人の知恵を持ちえない中学生に国家の安全保障に対する賛否を問うということの不合理を感じざるをえないのです。

 こうしたことを見ていくと、このような住民投票条例を制定した議会の反対派には、道理とか民主主義とかを語る資格がもともとないことがわかるかと思います。住民投票で反対派が有利になるようにするためには、外国人や中学生にも投票権を認めた方がいいだろうという、まさに党利党略に基づいた決定であって、民主主義の尊重という原則から考えられたものではないわけです。

 そのことをさらに象徴的に表しているのは、今回の住民投票での否決を受けた後の反対派の態度です。彼らは住民投票条例を制定するように運動し、そして実際に住民投票が行われ、その結果として賛成派が多数派となったにも関わらず、その住民投票結果におとなしく従う姿勢を見せていません。今後は新たな闘争手段として、陸自施設の建設差し止め訴訟を起こす考えを明らかにしました。「いい加減にしろよ!」と言いたくなる有様です。

 こうした反日・反民主主義の日本人たちの活動を抑制するために、政府は今後の対策を定めるべきです。例えば地方自治法を改正して、住民投票条例を制定する際に国家の安全保障に関わるような案件について扱うことは禁止すること、投票権は国政選挙の選挙権に準ずることなどを定める方向で検討していただきたいものです。永住外国人の選挙権を一切認めなくするのは本来は不適切だと思いますが、今回のような濫用が見られる以上は厳格に禁止するのもやむを得ないと考えます。

 とにかく、中学生や外国人の投票権を認めた今回の事態が、安易に他の自治体に広がらないようにするために、国家は適切な議論を起こしてしかるべき対策を打つことを考えるべきであって、傍観することは許されないと思います。


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