記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

財政規律条項導入、絶対反対!


人気ブログランキングへ

 第9条には直接ふれないまま、環境権・緊急事態条項・財政規律条項を導入することで憲法改正をまずはやり遂げようという案が、かなり現実味を帯びてきました。ここに私はまさに大きな懸念を抱いています。

 私の懸念は9条の改正が行われないことではなくて、財政規律条項を導入することです。これだけはなんとしても阻止しなければなりません。財政赤字が膨らんでいるのだから、安易な歳出削減を認めないように歯止めをかけることは必要なことではないかという考えに基づいているのでしょうが、政府が財政を拡張させないように気遣うことで財政の悪化が防げるという発想自体が、根本的に考え違いをしているからです。

 確かに一般家庭であれば、借金が大きくなってきた場合には緊縮政策に転じることには意味があります。しかし、この想定を政府に対して単純に拡張するのはあまりに現実を無視しています。というのは、日本のGDPは約500兆円ですが、日本の一般政府(日本国政府のみならず地方自治体なども加えたもの)の歳出総額は200兆円ほどになるからです。政府の歳出を5%伸ばすのか、横ばいにするのか、5%削るのかによって日本の経済環境はガラッと変わるのであって、そういうことがおこりえない一般家庭と同列に論じることは適切ではないのです。

 実際にマクロ環境が政府の財政赤字がどうなるかを決めている側面が強く、政府が無駄遣いをしているか否かというのは、実はあまり関係ないともいえます。例えば、1960年代の高度経済成長期には政府の財政が黒字の年も多く、赤字など全く問題にされませんでした。当時の政府財政が黒字になったのは、当時の政府が無駄遣いを徹底的に排除したからでしょうか。そんなわけはないのは明らかです。マクロの経済環境が良好だったから、政府は無駄遣いなんてことを意識せずとも財政も良好だったのです。

 当時は一般家庭が貯蓄を溜め込む状態にある一方で、企業には旺盛な設備投資意欲があって、どんどんと資金を借りてくれました。貸し手側の合計金額(貸している金額の総額)と借り手側の合計金額(借りている金額の総額)は必ず一致しますから、一般家庭全体の貯蓄額と企業の債務額がほぼバランスする状況にあっては、政府財政が赤字に苦しむことはなかったわけです。

 ところが、昨今のデフレ不況の中にあっては、企業の設備投資意欲は減退し、企業が資金の借り手ではなくなり、むしろ貯蓄を増やす側に回ってしまいました。この結果、民間(一般家庭と民間企業)が貯蓄側に大きく傾くようになり、政府が資金の借り手に必然的にさせられたのです。そしてこの状況を強化したものこそ、政府の緊縮財政だったわけです。政府が積極財政に転じて需要不足を補う立場に回っていれば、企業の設備投資意欲がこれほどまでに減退することはなく、財政問題は現在と比して遥かに軽い状態にとどまったことでしょう。そうすると、デフレ経済の下で財政健全化をはかるためには、政府はむしろ歳出を拡大することの方が望ましいということもいえるわけで、財政規律条項を導入して歳出を抑制しなければならないようにすることは、却って財政問題を深刻化させることにつながるわけです。

 そもそも日本国政府は通貨発行権を有しており、必要な歳出を賄うために必ずしも国債を発行しなければならない存在でもないのです。ノーベル経済学賞を受賞しているクルーグマン教授は、アメリカ政府の財政赤字を過剰に問題視するなら、政府は1兆ドルコインでも発行してFRBに預ければよいではないか、そういうことができる条件が整っている国という点ではアメリカは日本と違わない、との見解を表明しています。

 そして、この財政規律条項を入れられたら、中共の軍拡に対処するだけの防衛力の整備すらままならなくなるわけです。このことが今日の日本の最大の危機を招くことは明らかでしょう。

 とにかく、この財政規律条項の導入だけはなんとしても阻止せねばなりません。自民党の憲法改正推進本部長である船田元のもとに反対の意思をどんどんと突きつけ、この財政規律条項の導入だけは何としてもできない事態に追い込みたいと考えています。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。船田事務所のメールアドレスは以下です。
fnd-info@funada.org


人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

コメント

1. はじめまして。

マンション関係のニッチビジネスをやっています。記事を読んだのでコメントを残して帰ろうと思います。これからもよろしくお願いします。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

朝香豊AY

Author:朝香豊AY
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。