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天津市爆発事故に絡む権力闘争


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 天津市の大爆発事故に関連して、中国共産党中央規律検査委員会は国家安全生産監督管理総局の局長の楊棟梁を「厳重な規律・法律違反で調査している」と発表、拘束しました。

 当初、このニュースを聞いた時には、トカゲの尻尾切りのようなものではないのかと短絡的に思ったのですが、どうも話はそれほど単純ではなかったようです。

 大紀元日本によると、楊棟梁は爆発発生直後にチームを率いて現場入りし、救援・事故調査活動の陣頭指揮を執っていたのだそうです。つまり、事故後に現地に派遣されたのであって、事故発生時の現場の責任者ではなかったわけです。

 楊棟梁は石油業界の出身者であり、天津市の副市長も11年務めた立場にありますから、そういう点では爆発事故との関連は疑われる立場にあったのかもしれません。少なくとも、住宅街に近い場所に危険な化学物質が大量に保管されているのを許すないし見逃す行為を働いていた疑義を持たれることは自然なことかもしれません。ですが、そうであったとしても、この大爆発事故の収束の責任者となっているわけですから、事故処理のめどがつくまでは任務を全うさせるというのが筋だと思われるわけですが、そのような流れを敢えて無視して慌てて解任に至ったことが理解されます。なお、国家安全生産監督管理総局の局長というと、数多くある行政機関の一つのトップのようにしか思えませんが、中国国内では閣僚級に相当するそうで、かなりの重職だったといえます。

 この事件に関連して大変不思議に感じたのは、国営中央テレビが北京公安消防総隊の李興華副参謀長の話として、爆発現場の空気中から「シアン化ナトリウムと神経ガスという二つの有毒物質の値が最高値に達した」ということを報じたことでした。中共のいつも通りのやり口ならば、検出結果がそうであったとしても公表は絶対にしないでしょう。しかも「最高値」といった刺激的な表現を使うことは通例ではとても考えにくい話です。

 実際、国営中央テレビが報じたこの内容を、新華社通信も天津市も即座に全面否定し、中央テレビも後にネットに掲載された動画を削除したようです。

 こうして見てみると、楊棟梁の失脚とこうしたメディアの報道の混乱ぶりの間に大きな関係があるように思えてなりません。つまり、習近平によって追い詰められている江沢民派が、この事故を利用して逆に習近平を追い詰めるように動いているのではないかということです。つまり、江沢民派が神経ガス検出のニュースを中央テレビを使って刺激的に報道させ、政権への打撃に利用したのではないかということです。実際、北京公安消防総隊を率いて天津入りしたのは楊棟梁であり、楊棟梁は江沢民派の幹部でもあります。そもそも今回の爆発自体が江沢民派が仕掛けた陰謀ではないかとの話もあります。また江沢民派の陰謀ではなかったのせよ、習近平派は爆発を江沢民派のせいにして、一気に江沢民派の完全追い落としを図っているとの憶測もあります。

 中国共産党中央規律検査委員会はこの爆発事故に関連して、「調べを受けてはならない、触ってはならない特権者はだれ一人いない」と、非常に意味深長なことを述べています。これを受けて政府系メディアも「周永康すら完全調査を受けた。よって、天津の事故を隠ぺいする必要はない」との報道を行っています。江沢民派トップの江沢民さえも拘束する可能性を示唆したものではないかと受け取るべきではないでしょうか。真偽のほどはわかりませんが、江沢民とその長男が身柄を拘束されたとの情報も流れています。

 事件の真相は藪の中であり続けるでしょうが、今回の事件に習近平派と江沢民派との派閥抗争が色濃く反映されているのは確実と言ってもいいのではないでしょうか。

 この争いに腹心の令計画の失脚によって大打撃を受けた胡錦濤派がどう絡んでくるのかも、大いに注目されます。令計画の弟の令完成が膨大な機密書類を持ってアメリカに亡命申請をしたこととも絡めて、中共を舞台にした権力闘争の激化は、体制崩壊に向かって動き出すことになる可能性も秘めているといえそうです。


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