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食料と国家安全保障

 アメリカのブッシュ前大統領が、在任中にこんな発言を行ったことがあります。(President Bush's Remarks to the National Future Farmers of America Organization  July 27, 2001)

 I mean, after all, we're talking about national security. It's important for our Nation to be able to grow foodstuffs to feed our people. Can you imagine a country that was unable to grow enough food to feed the people? It would be a nation that would be subject to international pressure. It would be a nation at risk. And so when we're talking about American agriculture, we're really talking about a national security issue.
 (食料の話は結局国家安全保障のことなんです。我が国で我が国の国民が食べていける食料を育てられるということが重要なんです。国民を食べさせていくだけの食料を生み出せない国なんて想像できますか?そのような国は外国からの圧力をうけやすくなります。不安定な国になります。ですから、私たちがアメリカの食料について話すときには、国家の安全保障の問題について話していることになるのです。)

 我が国のことを念頭に置きながら話しているのではないかと思いたくなるような発言ですね。そしてこのブッシュ発言を裏返せば、
我が国に対する食料戦略を展開することを通じて、アメリカが我が国への影響力を強力に行使するようになっていることを、大統領自らが認めたようなものだともいえますね。

 食料・エネルギー・国防の3つは、いざというときにないとシャレにならないものですから、国家の自立という見地で考えた場合に、できるかぎり自給できていることが極めて大切だと思います。ところが、我が国は食料を他国に依存しているばかりか、エネルギーも、さらには国防さえ他国に依存している状態です。つまり、国家の自立に大切な3つの要素のいずれについても外国に大きく依存しているのが、我が国日本の悲しいところです。

 日本の政治家の交渉力のなさの根源は、実はこんなところにあるのかもしれません。TPP だの FTAAP だのと言う前に、これら3つの自立をどうすれば達成できるかを、真っ先に考えるべきだと思います。
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