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民主党は元々ダメなのか、与党になってダメになったのか


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民主党政権に対する皆さんの評価はどのようなものでしょうか。もちろん手厳しい評価が多いと思いますが、その中にもいろいろな考えがあるかと思います。

「もともと無原則な政党だったんだ」という人もいるでしょうし、「野党時代には見えなかったものが与党になって見えてきて、失敗したんだ」という人もいるでしょう。あるいは「理念は良かったし、改革のために彼らなりに真摯に努力はしたのだが、官僚の抵抗を打ち破る力を備えていなかったのがいけなかったのだ」という人もいるかと思います。そうした見方のうちどれが最も現実に近いのかを、少し検証してみたいと思います。

叩き台にしたいのは、2009年の衆議院選挙における民主党のマニフェストです。民主党のマニフェスト違反なんて、今更当たり前すぎて取り上げる価値もないと思われる方も多いと思いますが、もう一度読み返してみると、いろいろと気付くことがあります。

例えば、当時のマニフェストが最初に掲げていた原則の中に「政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ」というのがあります。この原則をそのまま読めば、「内閣が主導権を握り、与党は内閣に協力をする立場となる」ということになるはずです。ところで、この原則は当初から守られていたでしょうか。

鳩山内閣成立当時の民主党の幹事長は小沢氏でした。小沢氏は地方や団体からの陳情に関して、中央官庁への訪問を認めないようにし、窓口を民主党の幹事長室に一本化して集約し、政府側に取り次ぐルールを早々と導入しました。これは「政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ」という原則と相容れるものでしょうか。当然全く相容れないもののはずなのですが、このようなものが政権発足時から導入されていたのです。

ところがこの問題をマスコミが叩かなかったばかりでなく、マニフェストを掲げて闘った民主党の中からも、目立った異論は見られなかったかと思います。

また、当時のマニフェストが最初に掲げていた5策の一つに、「官邸機能を強化し、総理直属の「国家戦略局」を設置し、官民の優秀な人材を結集して、新時代の国家ビジョンを創り、政治主導で予算の骨格を策定する」というものがありました。

確かに「国家戦略室」は作られましたが、「国家戦略局」は作られませんでした。当時の状況を説明した高橋洋一氏の「ニュースの深層」には次のように書かれています。

国家戦略「局」は、昨年政権交代した民主党の脱官僚の目玉政策だった。本来であれば、いの一番に内閣法等の法律改正して設置すべきであった。ところが、鳩山政権は、どんな理由が知らないが、法律改正せずに、国家戦略「室」でスタートした。(中略)その後、民主党は政治主導確立法案を先の国会で提出したので、遅ればせながらやっとやるのかと思っていたところ、今度の菅政権でもうやめたというのである。政治主導のためには、国家戦略局のような組織は必要だ。これを事実上なくすということは、官僚依存に戻るということである。

マニフェストでは「官邸主導」とか「政治主導」ということが謳われていたわけですが、どうもこれも初めから真剣にはやる気はなかったと考えた方が適切ではないでしょうか。

こうして見た場合に、「野党時代には見えなかったものが与党になって見えてきた」というのがマニフェストを実現できなかった理由ではないし、「改革のために彼らなりに真摯に努力はした」というのも違っているということがわかります。

民主党員全員が全くダメダメだというつもりはありません。個人的には評価できる議員もいるにはいるのですが、ただ党全体として見た場合には原理原則とか道理を大切にするという点において、決定的に弱点を抱えている政党だということはいえるかと思います。

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コメント

1. 元々ダメだった、と強く思います

民主党の連中は結局、<政権交代して権力を握ること>が目的であり、それが全てなのでしょう。

「政権についた後、何をどうするか」「この国をどうすればより良くなるか」などは真剣に考えたことなど無く、<なんとなく“いい感じ”に聞こえる政策>を誰かに吹き込まれると、反射的にそれを口にしてきただけではないでしょうか?

私は<民主党は元々ダメだった>と強く思います。

2. Re:元々ダメだった、と強く思います

>3saka 脳腫瘍、顔面麻痺、片耳になったが人生悪くないさん
そうですね。さらに言えば、民主党にはもともとガバナンスがなく、各人が自分の思った通りにバラバラに行動して、誰も責任を負わないというところもありました。政権政党にはなりえない組織だったということでしょうね。

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