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「豊洲は危険」はありえない



 豊洲新市場予定地における9回目のモニタリング調査結果が公表され、ベンゼンが環境基準値の79倍という結果が公表されました。これまでの8回と明らかに異なる結果ゆえに衝撃が走ったのは当然だと思います。ただ、これを受けて今までの8回の調査結果が杜撰だったのではないかとの疑いも持たれていますが、そこに短絡的に飛びつくのはどうかと思います。

 この問題を考えるにあたってまず理解しておくべきことは、微量のベンゼンが観測されることがあったとしても、環境基準の79倍というのは通常の環境ではどう見てもありえない、不自然に高すぎる数値だということです。

 土壌汚染対策法上では、50センチの遮蔽層を設ければよいとされているところで、豊洲ではまず2メートル掘り下げて土を全面的に入れ替え、さらにそこに2メートル50センチの盛土を行っています。棟の下は確かに50センチの遮蔽層しかありませんが、これにしても土壌汚染対策法で規定された遮蔽層を設けていることから、それより下にあるとされる汚染物質が遮蔽層を超えて漏れ出てくることは通常ではありえない話です。なお、土壌汚染対策法は地下水を飲用水に用いることがあることを前提に、飲用水としての環境基準を確保できるように決められているものです。仮に漏れ出ることがあったとしても、その制限値を超えることはありえないでしょう。土壌汚染対策法がザル法なのではと疑いを向ける方もいるかもしれませんが、だとしたらこれまでにも土壌汚染対策法に則りながら環境調査を行った際に問題が発生しているケースがいろいろと出てきているはずですが、そのようなことは皆無であるわけです。つまり、今回のケースだけがあまりに例外的すぎるわけです。

 以前は稼働させていなかった排水ポンプを稼働させたことによって、地下水の動きが変わったのではないかという考えもあるようですが、それもありえないでしょう。排水ポンプでの排水中に環境基準を超えるようなベンゼンの検出は一切ないという事実との整合性が取れません。この排水中の具体的なベンゼン濃度の数値を調べてみたいと格闘しましたが、残念ながら私の検索技術ではネット上ではヒットしてくれませんでした。恐らくは環境基準(飲用水基準)の1/10以下だろうと思うのですが、この点についてわかるデータをネット上に公開してもらいたいものです。

 以上の考察をもとにすると、今回の異常な観測結果は、異常数値が出れば豊洲移転が遠のくことを計算に入れた人為的なものである可能性が高いように思います。事前に井戸内にベンゼンを投入するような真似があった可能性も排除できないでしょう。私としては遮蔽層の土壌を採取して、そもそも土中に今回のような汚染が発生しうるベンゼン濃度があるのかどうかも調査すべきだと考えます。

 そもそも、環境基準(飲用水基準)を超えたベンゼンが地下ピットに貯まった地下水の中から検出されたとして、それが問題なのかということも、冷静に問うべきだと思います。豊洲新市場でこの地下水を使って魚などを洗うわけではないのです。

 もちろんベンゼンには揮発性があるため、地下水にベンゼンがあれば、その上の空洞にベンゼンがある程度たまることはありえます。しかしそれは地下ピットの中に留まる話であり、その上に立つ市場本体の空気の質にはほとんど影響を与えないと言ってよいでしょう。しかも地下ピットには換気設備があり、外気との空気の交換もできるため、この程度の水質で大きな問題が生じるとは考えられません。そもそも豊洲市場の施設内の空気中のベンゼンの測定結果の平均値は、青果棟で0.0019mg/㎥、水産仲卸売場棟で0.0012 mg/㎥、水産卸売場棟で0.0005mg/㎥であり、国の設定基準の0.003 mg/㎥を大幅に下回っています。それでもベンゼンが存在するではないかとの反論がありそうですが、近くの道路を車が行き来している以上、ベンゼンが空気中に存在しているのは避けられない事態です。棟の内部にベンゼンが観測されると大騒ぎしている方には、ぜひ棟の外部でもベンゼンを測定してもらいたいものです。恐らくは同程度のベンゼンが観測されるはずです。

 ベンゼンの被害を言うのであれば、築地の方が遥かに危険だと間違いなく言えるでしょう。築地では外気から遮断できない環境の中で、近くに多くのトラックがアイドリングしていたりする中で、魚をさばくような真似をしています。排ガス中のベンゼンの影響をもろに受ける環境に築地はあるということを、私たちは忘れるべきではないでしょう。

 地下水レベルでも水道水ベースの環境基準を完全に満たしているということになれば、そんなレベルの安全基準を導入しているところは世界中どこを捜してもないでしょうから、文字通り世界でぶっちぎりで最高の安心・安全ということにはなりますが、それが実現できなかったからと言って豊洲は危険で安心できないということにはならないでしょう。

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