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あまりに無節操な希望の党



10月6日に希望の党の小池百合子代表は連合の神津会長を表敬訪問し、連合の支援を要請しました。

希望の党から連合への支援要請を報じる産経新聞の記事

これは連合に対するしがらみを希望の党の側から自ら求めたというべきもので、同党が主張してきた「しがらみのない政治」を自ら否定してみせた事件でした。そして実際、その直後に同日発表した公約・政策集には「外国人参政権に反対」を盛り込みませんでした。この点について記者から問われた際に小池百合子は「これから進化するものが多々ある」と述べて正当化しました。

以上の経緯は朝日新聞も取り上げています。

朝日の記事をそのまま紹介したまとめサイトの方を紹介しておきます。

「消えた外国人参政権反対」を報じる朝日新聞の記事

安保法や憲法改正についても、6日に希望の党が発表した公約・政策集を見ると、当初アナウンスされていたものより大きく後退しています。

希望の党の公約・政策集

希望の党の公約・政策集には以下の記述があります。

(公約8 憲法改正)
自衛隊の存在を含め、時代に合った憲法のあり方を議論します。たとえば、国民の知る権利を憲法に明確に定め、 国や自治体の情報公開を進めること。地方自治の「分権」の考え方を憲法に明記し、「課税自主権」、「財政自主権」についても規定すること。これらを含む憲法全体の見直しを、 与野党の協議によって進めていきます。


国民の「知る権利」や地方自治の「分権」がそれなりに具体的に書かれているのと比べると、自衛隊の位置づけについては実に曖昧な表現に終止しています。自衛隊については「時代に合った憲法のあり方を議論」するとして、どうとでも取れる玉虫色の話しか書かれていないわけです。旧民進党のかなり左に位置する人でも受け入れられるように路線を変更したと言われても仕方ないでしょう。

(公約9 危機管理の徹底)
安保法制をめぐる与野党の不毛な対立から脱却し、 日本の厳しい安全保障環境に対しては、党派を超えて取り組みます。 現在緊張の高まる北朝鮮への対応やミサイル防衛などを含め、 現行の安全保障法制は憲法に則り適切に運用します。 サイバーテロへの対策など、あらゆる脅威への 現実主義に立脚した外交安全保障体制を構築します。 同時に、近年の大きな自然災害などから 国民の生命、財産、主権を守るための万全の備えを整えます。


安保法についても「憲法に則り適切に運用」と記すことで、安保法自体が合憲か違憲かの判断を留保する書き方に留めました。即ち、「違憲だ」という立場に立っていても、「憲法に則った運用がなされなければならない」と言いさえすれば、安保法が憲法違反だとする旧民進党左派の人たちを迎え入れても矛盾しないように姑息な修正を行ったと言えるでしょう。

連合の票と支援がほしいために、そのしがらみを自ら求めていった結果が、この公約・政策集に表れていると言っても過言ではないでしょう。希望の党の無節操ぶりがよくわかるかと思います。

この他にも様々な矛盾点が公約されています。例えば「公約1」において「公共事業をはじめまずは歳出削減を」と訴えながら、「公約9」では「近年の大きな自然災害などから 国民の生命、財産、主権を守るための万全の備えを整え」るといい、さらに「電柱ゼロ」を実現するとしています。防災力を高めるためにも電柱ゼロを実現するにも、当然ですが、膨大な公共事業費がかかります。公共事業費は削りすぎて、付替えができずに通行止めになっている橋がどんどん増えていたり、耐用年数を過ぎた水道管の更新ができなくなって水道管からの漏水が原因で道路陥没事故が頻発するようになっていたりと、すでに随分とひどい状態になっています。主張としては公共事業費の総額を削りつつ防災と電柱ゼロはその中でも推し進めるという意味だろうと思いますが、この状態で実現するのは無謀でしょう。

実現不可能なバラ色の選挙公約を発表して政権を取ったかつての民主党を彷彿とさせると言ったら、手厳しすぎでしょうか。

この上で希望の党が主張する一院制が実現したら、デマゴギーで政権奪取しても政権奪取後はやりたい放題にできるという悪夢のような政治が待っていることになります。こうした事態の発生を防ぐためにも、二院制は必要なのではないかと思います。

なお、希望の党が外国人労働者の受け入れに反対しているという誤解をされている方も一部にいるようですが、「政策集」の3には「地域社会の持続性を確保し、中小企業の人手不足を解消するため、国と職種を限定して外国人労働者の受入れを拡大する」と記されており、逆に受け入れ推進の立場に立っていることがわかります。ゆめゆめ誤解なきように、お願い致します。

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